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 テストが終わった翌日の土曜日。学校が始まって以来初めての休み。

「休みの日にまで、その格好か?」

「だって、コレしかないんだもの」

 私が着ていたのは、巫女装束。前にも言ったけど、学校の制服以外はこれしかないんです!

「……芦田さんたちにでも見繕ってもらえよ。取り敢えず、今日はこれ着とけ」

 といって出してもらったのは、学校の制服。

「今の格好のままじゃ、なにかの撮影か、本なんかのプロモーションか、と勘違いされるぞ。こっちのほうがマシだ」

「は~い」

 そりゃまぁ、ねぇ。巫女服、というと特殊な趣向もあるし。でも、制服もあまり変わらない気がするが。

「着替えるから、……健は見たくないんでしょ」

 健は部屋の隅にある収納の扉を開いて視線を断ち切った上で、その向こうであちらのほうを向いていた。

 それを確認してから、私は制服に手を触れる。……着替えました。

「もう、いいよ」

 扉の陰から健がひょっこり顔を出す。私を見るなり、

「制服、もう一着買うか? 毎日着る前提で」

「それはない」

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