最後まで読んだとき、なんだか心が粟立つような感じがしました。動物を殺さずに肉を食べられるようになったことが、逆に命に対しての更なる冒涜を生み出しているように感じました。とても考えさせられる作品だと思います。
主人公の女は生きるための殺生を禁忌とする世界の流れに翻弄される。この世界の倫理観は海の干満の様にゆっくりと、打ち返す波の様に小さく変化し、その変化にのまれるもは悪とされていく。主人公の愛猫、…続きを読む
視点が素晴らしい作品。この作品から伝わってきたのは、批判でもなく、肯定でもなかった。命のあり方や、魂的な存在の有り様に、人間がどう向き合うのか?何も感じませんか?そんな疑問を投げかけられ…続きを読む
この短編を10年、20年後に読んだときにどのようなニュアンスで受け取る事になるのか今からとても気になります。
近未来を描いた映画や海外ドラマはけっこうあるけど遺伝子工学や技術が進んで、ロボットの犬ネコが登場。本物の肉を食べただけで違法とはえげつない。この近未来では本物の動物はどうなったのか?それを考えると…続きを読む
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