子供向けの読み聞かせ童話ですが、ジゼポとフリッカの様子に親子一緒にでハラハラしながら読めるはずです。
めでたしめでたしで終わらず、最後の言葉を声に出したくなるラストでした。
でも待ってください。
目玉焼きの白身だけをじゅうっと焼いてふちをパリパリにする。
そこに黄身をそっと乗せ弱火の火でトロトロ半熟に。
これは絶対美味しそう。
喧嘩の種にもなる二人の小さなことは、とっても凄いことなのかもしれません。
二人は全然気がつかない様なので、読んだお子さんと
「本当は一緒にすると凄いのに。良い事を聞いたから、二人に内緒で作ってみよう」
と、最後にクスリと笑ってみてください。
子供でも大人でも楽しめる童話というものもそれはそれで良いものですが(大人が読む時にはなおさら)、本当に子供に向けた童話というものはまた別物であるというか、異なる感覚、手法で書かれているものではないかと思います。
その点で言えば、本作の言葉の使い方や文字の配置、描かれている物語のテーマなどは、ちゃんと子供が楽しめる仕上がりになっているのではないかと思いました!(子供のいない私が言うのもなんですが……!)
また、より厳密に言えば、童話というよりは絵本で楽しみたい作品でもあるなと思いました!
いずれカクヨムで童話(絵本)原作コンテストが開催されればいいな……そんなことも感じました!