アトピーなわたしと家族のこと

ゆき

第1話

小さい時の記憶は断片的に、

でもはっきりと覚えていることがいくつかあり、そのことを書きたいと思います。


私は物心つく頃からアトピーが酷く、昼夜関係なく掻き出したら止まらず、全身から血が出ているような毎日でした。


そんな時いつも欲していたのは母の手。

自分が掻いても満足出来ないのに、母だと何故かかゆみがおさまるというか。安心感というのか。

不思議な力ですよね。


かゆみの原因はダニ、ノミ系。

ハウスダストや犬猫の動物もだめで、植物でもよく肌がかぶれてました。

それらを無くしたり触れないのは不可能なので、清潔にすることを心がける、体質改善をするということをするしかないのですが、

まあ子どもだし、とりわけやんちゃだったのであっちこっち触っては怒られたし症状も出たし、その度に苦しみました。


思い返してみて、一番症状が酷かったのは幼稚園の頃だと思います。

遠足の時の集合写真でもわかるくらい顔が真っ赤なので。その時の写真は見れたものじゃないです。

正直、母はこんな子をよく育ててくれたなと思うくらい幼少期の可愛いさとは無縁でした。

目の上、頬は赤く腫れて、顔中に引っ掻き傷のあと。

ヒジとヒザは皮膚が硬くなり曲げ伸ばしをしても筋肉に皮がついてこないし、表面は爬虫類とか亀とか、そんな感じのごつくて乾燥しきったもので、病院の先生や母には象の肌と言われてました。

全身にかさぶた、ヒザ下は夏以外の時期は乾燥でずっと白く粉吹いてました。

こんなに乾燥肌なのに、ヒジ、ヒザの裏、股関節、首などは汗疹が出来てしまうんです。

想像してください。

そんな子が自分の子どもですよ。

ベビー肌とかもち肌とか、夢のまた夢で子どもの特権ゼロです。


まあ、そんな見た目なので、

幼稚園に通ったら案の定いじめにあいました。


その話はまた次で。

長くなりますが、

これからよろしくお願いします。

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