生きていく。

@yuuta10

1人の考え

これは、あくまで一人の考えだ。皆がこのようなことを考えているわけではない。

 私はいつも悩みがなさそうと言われることが多い。元気で明るいと言うよりうるさいと言われるがなぜそんな子には悩みがないと決めつけるのか私には分からない。

 グループの中で1人くらいは元気でうるさい人がいないと空気が重くなるではないか、空気が読めなさそうなやつがいないと喧嘩になるではないか、そうは思わないですか?私は友達を作るのが得意らしい。初めて会ったこと仲良くなる。その子がなじむまではずっと一緒にいる、なのに仲良くなった子たちはみな他に友達ができると前から仲が良かったみたいに過ごし私のもとになんて来なくなる。私は捨て駒なのだ。誰か自分の味方ができるまでの駒に過ぎないのだ。そんな駒はいつも周りの空気を読み過ごす。クラスで物事が決まらず喧嘩が起きそうなときもやりたくない仕事を引き受けたり周りの意見に合わせて、自由気ままと言われることが多いが自分を捨てていることのほうが多い。私の友達は変わった人が多かった。自分が正しいと思い自分の思い通りにならないと友達をやめるよと言う子だったり、やってもいないことで人を責めたり、ちょっとしたことを大げさにして喧嘩をふっかけてきたりそんな人たちがたくさんいた。

 私は、そんな中で常に自分を殺し周りに自分の事をさらさず仮面をかぶって生きてきた。知らず知らずに仮面を作り自分には仮面があると気づいた時には小学5年生だった。小学校の時から仮面があるということは今ではその仮面は分厚く塗りたくられて自分でも自分が本当はどんな人なのかも分からなくなってしまった。そんなわけで当然他の人にも私がどんな人だったかわかる人がいるわけもなく、どんどん息苦しくなっていく、いつもニコニコして悩みなんてなさそうに「バカだなぁー」とか言われながら毎日毎日自分の仮面を固く固くしていく。心の奥底では誰かに気づいて欲しいと思いながら過ごす。周りに人は沢山いるのに私はいつも一人。誰かに気づいて欲しいと思いながら誰にも気づかれたくないと思い必死にもがく。暗いくらい暗闇の中でただじっと泣いている。そんな風に過ごしていると時々何もしたくない時がある。何もしないでただ無心にゴロゴロするだけそうしているうちに頭が痛くなってふと現実に帰る。いつかこんな私を見つけてこんな仮面だけで生きている私でもいいよと言ってくれる人かこの暗闇から救い出してくれる人は居ないかとそんなことを考えてしまうそんな人はどこを探してもいるはずがないのに。心から友達と言える人もいないのだから助けてくれる人なんていない。頭の中にもういやだ何も考えたくないと思うと唐突に死にたくなる。この世の中から消えてなくなりたいと思ってしまう。どうやって死のうかと真剣に考えてしまう。そんなことを頭の中で張り巡らしながら私は今日も生きていく。

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