共感や同調を求めず、ときに男性が思い込みな神秘性まで幻想であるとする。
このエッセイの距離感は、ネガティブな主観に引きずられているようではあるが、母性への客観性については概ね好感が持てる。
人それぞれ、という認識は、或いは明確な解を求められたときに棚上げされるような言葉ではあるかもしれないが、やはり真理の側面でもあろう。
母性がなくとも、父性がなくとも、それが後追いであっても、無理なくできちゃうくらいの範囲が、ちょうどいいのかもしれない。
それは、他者からも社会からも、というサポートあっての理想的環境になるのかもしれないが。
少なくとも正解が、ひとつという道でもあるまい。
命を繋ぎ、育むことが、個人を追い込むようなことがないよう祈るばかりだ。