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  • 第1話への応援コメント

     私も、紙島様同様、アメリカ南西部に度々(都合7,8年)行く機会があり、アメリカ・インディアンの人々に会い、また彼らの文化に触れる機会がありました。その前も含めますと、17,8年にもなります。彼らの古い土器、籠、衣服、そして、今ではすっかり日本に定着したジュエリー。こんなに違っているのに、こんなに親しみを感じる。これは一体どうした事だろう、そんな感慨を持ちました。
     アメリカに行かなくなってから13年、先方の家族、私の家族の病気、 死、私自身の健康上の問題を経て、今はもう70歳にもなりますが、やっと自由な時間が取れるようになりました。
     相前後して、彼らの歴史を調べ、精神性を知り、芸術的感性に思いを馳せているうちに、今日では、核DNAの分析によって遺伝的裏づけが得られており、加えて考古学的裏づけがもあり、日本人とよく似た人々である事を知りました。
     私は父親が画家であったせいか、彼らの芸術的感性には取り分け関心があり、現在では北米アメリカ・インディアンの美術展開催の為に、動き始めています。ネット上では、彼らの芸術は色々な形で紹介されており、購入する事も出来ますが、私と致しましては、是非多くの学者、芸術家、文化人、一般の人々に、直接見て、その感性に触れて欲しいと思うのです。
     「百聞は一見にしかず」ではないでしょうか?
     紙島様は、色々と深い見識をお持ちで、まだ私のような年寄りではない御様子、メールの交換などを通して、御助力願えればと存じます。
     展覧会の話を致しますと、経済的な援助を求めているように思われますが、そのような事はありません。また、私自身、お金を出す気はありません。現在、関係役所、美術館、博物館とも連絡を取り、話を進めています。
     展覧会開催につきましては、幸い、現在、アメリカに協力者が居り、連絡を取り合っておりますが、日本ではもう少し盛り上げて行かなければならないと思います。
     紙面が少なくなって来たようです。また、メール致しますが、ご感想など、お聞かせ願えれば、嬉しく存じます。
                 2018年5月5日  横川いずみ
     
     

    作者からの返信

    横川いずみ 様

    貴重なコメントを賜り、誠に有難うございました。

    これまでずっと温められて来られたことを礎に、ネイティブ・アメリカンの美術展開催に向けてお進みになっているお姿を垣間見せていただき、感謝申し上げます。

    3年余りのニューヨーク暮らしから帰国してもう23年が経ち、その後は特段取材も出来ていませんが、横川さまと同じように先住民から学んだことは未だに心の中に残っております。

    小生にも何か出来得るようなことがございましたら、お声をおかけください。よろしくお願い申し上げます。 
                                紙島創

  • 第10話への応援コメント

    はじめまして。

    大変興味深く拝見させて頂きました。

    実は、ネイティブアメリカンの取材をしたことがありまして、紙島様とは少し違う視点から彼らの現在を捉えております。

    ご存知だとは思いますが、彼らは成人になるとアメリカ政府から祝い金が支給されています。(金額は部族によって違いますが、かなりの高額です)また、フードスタンプを始め、医療費無料などの特権もあります。これらを受け取る基準は血液証明書における純血度で、純粋なネイティブアメリカンなら全額、他の人種が入ると減額というものです。

    アメリカは、日本と違いお財布を握っているのは、男性が多いです。

    私が知り合ったネイティブアメリカンの女性は、子供の頃、父親からの暴力を逃れるため母親が彼女を連れて保護区から出て生活し始めた女性でした。

    彼女から聞いた内容は、アルコール中毒者・ドラッグ使用者など仕事をしなくても生きる術がすでに用意されている彼らの現在です。
    もちろん、真面目な方もたくさんいらっしゃいます。

    18歳になると祝い金でピックアップトラックを購入する若者達が、ピカピカな新車を乗り回している。保護区での教育水準は低く、学びたいと思っている女性が稀にいても、保護区を出ることが難しい現実。

    女性の視点から見たネイティブアメリカンの現在を調べているので、今回ここで、このような素晴らしい作品を読めたことを嬉しく思い、長文になりましたがコメントさせて頂きました。

    作者からの返信

    RE:『歴史を取り戻す~先住民ネイティブ・アメリカンの闘い~』

    月星 妙さま

     ご丁寧なコメントを賜り、誠に有難うございました。こういうコメントをいただきますと、取材し、書く者にとって本当に励みになります。重ねて感謝します。
     
     お書きいただいているように、高額な祝い金などの特権となりますと、他の人種・民族から「先住民は優遇され過ぎだ」などというヤッカミが膨れ上がります。日本ですと、被差別部落への「優遇」とみられるような自治体の施策をめぐる論議も、同じような例になるのでしょう。

     わたしも第8話に書きましたが、イロコイ(六部族)連合の居留地を取材した際、ニューヨーク州から独立しているため、居留地内のスモーク・ショップの煙草やガソリンは高い州税が免除され、商品は飛ぶように売れる反面、居留地以外の白人業者の売り上げはさっぱりで、業者らが州に抗議する動きが表面化しました。州も対策に困り、結局居留地内にも高い州税をかけることになり、わたしが取材した1990年代前半、居留地内の先住民業者はそのことを報じる新聞記事を店に貼って、事態の深刻さをアピールし、抗議の意志を表していました。

     女性の視点からみたネイティブ・アメリカンを調べておられるとか。どうかよく取材されて、失われゆく先住民のアイデンティティーすなわち歴史を取り戻す運動に光を当ててあげて下さい。

     また色々お教えください。よろしくお願い申し上げます。

                             紙島創拝