そもそも何者!?

【愚者】


生きる事を諦めて、死ぬ事を望む様になる。


そんな私は何度となく、自殺未遂を繰り返した。


勿論、未遂になったのは結果にしか過ぎない。


出来る事なら自殺を成功したかった。


しかし何度やっても失敗ばかり。


いつしか死ぬ事すらも諦めざるを得なくなる。


そうなんです。


生きる事も諦めて、死ぬ事すらも諦めた、愚か者。


ただただ、残された時間を食い潰すだけの【愚者】。


20代の後半までは何とか社会に踏み止まってはいたものの、その後は社会から脱落して、自宅に引き篭る様になった。


それから20年以上が過ぎ、途中、何度となく自殺を試みたり、逆に社会復帰に挑んでみたりしたが、何一つ、成果をあげる事が出来ずに現在に到る。


そして今は、時間だけでなく、家族の財産を食い潰しながらの生活。


正直、社会にも家族にも申し訳ない気持ちで一杯だったりはするけど、気にし過ぎると、再び死へと向かいかねない。


勿論、それで死ぬ事が出来るのなら、私自身にとっても周囲にとっても良い事なのかもしれないが、失敗をすれば、また迷惑をかけるだけ。


同じ失敗をするのなら、生きる事を失敗している分には、これ以上の迷惑をかける事はない。


だから死ぬ事も諦めて、生かされている内は生きる事にした。


ただただ、死なないでいるだけの【愚者】。


でも、その【愚者】のままに朽ち果てるのもどうか。


いや、それなら、それでも構わなかったが、インターネットをさせて頂ける機会を得られたので、ちょいと悪あがきをしてみようかな、と。


インターネットは私の様な【愚者】であっても、自由な発信が出来るからね。


その悪あがきを通じて【愚者】を卒業する事が出来たら、私の未来を変える事も出来るのかもしれない。


な~んて、目論んでいたりはするんだけど、恐らく、それは無理な様に思うかな。


此処まで悪あがきをしてきた手応えは、何も無かったからね。


ただ、だからと言って、【愚者】からの卒業は諦めた訳でもなかったりする。


いや、最初から諦めてはいるのかもしれない。


その上で、駄目元でやっている事。


確かに、駄目元でやっている様じゃ、結局は駄目にしてしまうのかもしれない。


でも、どうしても出来るなんて思えない。


そして出来るとは思えなくても、やらないままに諦める事も嫌なんだよね。


結果については諦めているけど、やれるだけやってみる事で、自分を納得させる事は出来る。


その為の挑戦にしか過ぎないのだろう。


そして、もし納得をする事が出来たら、その時には死ぬ事も出来る様になるのかもしれない。


別に自殺をするとか、そういう意味じゃなくてね。


納得をする事で、天命を迎える事も出来るのかも、と期待をしてしまうのだ。


だから、その天命が自殺という事であれば、自殺をする事になるのかもしれないが、今のところ私自身は自殺をするつもりはない。


というか、怖くて自殺を試みる事が出来なくなっている。


勿論、よっぽどショックな事があって、自殺を試みてしまう事はあるのかもしれないが、それは私以外の方だって同様だよね。


そして感覚的な話になるが、私の様に何度も自殺を失敗してきた者は、再び自殺を試みようとも、再び失敗をする公算が大きい様に思う。


経験の浅い方が思い切りが良くなって、自殺を成功に導くのかもしれない。


自殺は経験を積み重ねれば積み重ねる程、死ねなくなっていく様に思うのです。


だから、私はこのまま【愚者】として生き続けるのか、【愚者】を卒業する事が出来るのか。


という事になるのだが、恐らく、私は【愚者】を卒業する事は出来ないだろう。


【愚者】のまま、時間を食い潰すだけ。


インターネットでの発信をしながら、ね。


そして、その発信は【愚者】ならではのものにはなる。


決して【愚者】でない者には出来ない発信だ。


そう考えると【愚者】でいるのも悪くはない。


【愚者】でいる事で【愚者】としての発信が出来るのである。


そこに私は自分の価値と可能性を求めるしかない。


後は、その【愚者】としての発信で何らかの役に立つ事が出来るか。


例え、私が生きている内に役に立つ事が出来なくてもいい。


死んだ後でもいいから、何か一つでも役に立つ事が出来たら本望である。


だから、死ぬまでに出来るだけ数を撃っておきたい(笑)


その様な考え自体も【愚者】だから、なのかもしれないね。


何にしろ【愚者】である以上は、大した事は出来ないだろう。


それでも、出来る限りは、やり続ける。


それが出来るのも【愚者】であるからだと思う。


賢い者は、こうなる前に見切りをつけるだろうからね。


要するに、この諦めの悪さこそ【愚者】である事の証の様な気もする。


また、正直に言うと、例え【愚者】を卒業する事が出来たとしても、その状況に耐える自信が無かったりもする。


【愚者】のままでいるのも嫌なんだけど、【愚者】を卒業する事に対する恐怖を感じてもいたり。


そうなると、結局は全てを成り行きに任せるしかない。


どっちが正解なのか。


いや、どちらも正解、或いは不正解なのかもしれない。


だから、自分が出来る事だけを一生懸命にやって、後は全て天に任せる。


そして、そうなると【愚者】である事も【愚者】でなくなる事も、大して違いが無くなってきちゃう。


どちらになるにしろ、それが私であって、そんな私は今、紛れも無く【愚者】なのである。


その現実を受け止めるしかない。


そんな愚かな私ではありますが、お暇な方はお相手をして頂けると、大変に嬉しく思うと共に、ありがたく思います。


どうか、よろしくお願いいたします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る