ヒストリー
自殺サイト
私がネットでの活動をスタートしたのは自殺サイトだった。
社会から脱落し、自分の存在価値を見失って、自殺行為を繰り返していた私。
毎日、毎日、死ぬ事ばかりを考えていた。
それを見かねてか、家族が私にインターネットをさせてくれたのです。
何もしないでいる事が余計な事を考えさせてしまう。
何かの切っ掛けに、と思ったのかもしれません。
確かに、その様な面があった事は否定出来ないでしょう。
ただ、私としては、家族の想いとは裏腹に、ネットで自分が望む「死」の実現が出来るのかもしれない、という淡い期待を抱いていたのです。
そして私は家族に甘える形でネットを始め、早速に、Googleだったか、Yahoo!だったかは忘れちゃったけど、検索をして、すぐに自殺サイトへ行った。
今、思うと、それが今に繋がっている。
家族の想いが導いてくれたのかもしれません。
しかし当時、私は死ぬ気満々でネットを始めたのです(苦笑)
そして私は自殺サイトへ通い始めた。
幾つかの自殺サイトを行ったり来たりしながら、掲示板とチャットで多くの方々と話をする。
特にチャットを始めてからは、本当に入り浸りの状態だった。
そして掲示板やチャットでのやり取りで親しくなると、メールでのやり取りもしたり。
結局、掲示板、チャット、メールで一日中、何かを書いている日々。
それまで私は文章を書くなんて事は殆ど、した事が無かった。
学生時代の宿題で、読書感想文を書いたくらい。
その後、米国の同時多発テロをTVで目の当たりにして、米国がアフガニスタンへの空爆をする様になる。
その事に疑問が強まってしまい、一つだけ詩を書いたが、その後もまた、文章とは縁が遠くなっていた。
それが自殺サイトに通う様になり、掲示板やチャットを通じて文章に触れる様になったのです。
当時は書く事自体に楽しさは感じていなかっただろう。
感じていたとしても自覚は無かった。
ただただ、自分以外の方の話を聞く事が楽しかったし、その為には自分の話をする必要もある。
その様な感覚であったと思う。
そして、どんどんどんどん嵌まっていった。
それで私は自殺サイトのチャットに入り浸る様になったのです。
しかし今度はチャットに入り浸る事が、自分自身の中に大きな葛藤を生みはじめました。
私がチャットに入り浸る事で、中にはチャットに参加する事を躊躇っている方もいるのかもしれない。
私は現実世界では、いつも周囲に馴染めずに嫌われてきた様に思っている。
嫌われるまでいかなくとも、他人と親しくなるなんて事は全くと言っていい程に無かった。
しかしネットでは、そこまで乖離する事は無かったんだよね。
メールのやり取りをするくらいまでは親しくなる事もあったし、それなりに会話も出来ていた様に思う。
それでも、やはり、自分の事を嫌う人はいると思って、自分がチャットに入り浸る事で、その様な方をチャットから遠ざけてしまう事があるのであれば、それは本意ではない。
だったらば、と自分で自殺サイトをやっちゃおうと思うに至ったのです。
自分のサイトなら自分の好き勝手に出来るよね、って(笑)
それで私はネットを利用して独学で、Webページ制作の勉強を始める事になったのでした。
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