怖い話 綺麗な月 その二
無「それで月が綺麗ですという言葉がそんなに珍しいですか?」
ア「ええ、無駄愚痴さんに固有の言葉です」
無「よくある
無「いや……ちょっと、かっこつけた言葉ということは
ア「このやりとりは広くオープンな状態です」
ア「いくらか制限はかけられますし、注目している人も少ないでしょうが、それでも数百人は見ていると思われます」
ア「ここまではいいですか?」
無「はい」
ア「そして、さきほどの一言で無駄愚痴さんの住所がしぼりこめます」
ア「そうした個人情報をもらしたくないなら、天候や季節の挨拶は全国的なニュースにするべきかと思います」
ア「街灯というワードから、居住地もしくは通学路が都市部や繁華街とは違うことも推察できます」
無「」
ア「……無駄愚痴さん?」
無「ええと、ちょっと待ってください」
ア「はい」
無「予想外のベクトルな真面目さでびっくりしました」
無「おっしゃることは正しいんですけど」
無「なぜこのタイミングでというのが正直な感想でして」
ア「以前から、少し不用意な発言が多いことは気になっていました」
ア「マナーとしては問題ないと思いますが、他人を信用しすぎといいますか」
ア「そしてなぜ今かというと、先ほど述べた不真面目な怖い話ともかかわってきます」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます