ストーリーの構成はバランスが良く、良作を読んだ後に感じる心地よい満足感を感じることが出来ました。

　ＶＲなど、仮想世界への技術は、日進月歩しています。
　もしかしたら『エデン』は、実現するかもしれない。

　読了後の不思議な高揚感は、まだ見ぬ未来を想像させてくれました。

あらすじのところにこの短編の良さがぎゅっと詰まっていますね。
リアリティという意味では、Noahインダストリーが製品を回収して、結果的に倒産したけれど、闇市場でアークが出回るという流れの方がいいのではないでしょうか。
推敲を重ねれば、良質の短編SFになるような気がしました。

ＥＤＥＮ＝EternalDreamElectricNightがいいですね。作品の内容とあってる。作者のオリジナルでしょうか。
ラストは……。
これはＡＩの単独犯だったのか？　それとももっと大掛かりに仕込まれたものだったのか？
読み終わってそんなことを考えました。
ラストの捻りは新しい工夫だと思いました。