あとがき
あとがき
こんにちは、積田夕です。
夕暮れ滴のスピンオフ、お楽しみいただけましたでしょうか。
この作品はシリーズ通して、本当に登場人物が勝手にしゃべる奴ばかりです。
作者である自分自身も「アンタそんなこと言うんかい!」と、何度ツッコミを入れたかわかりません。
それほど自己主張の強い奴らばかりでした。
でも、それがまるで実在の人物に出会えているような感覚にもなり、書き上げた後は、自分のココロがかなり持っていかれてしまったような状態になりました。
特に卓との別れのシーンからラストまでは、先の2シリーズと深くシンクロする部分であり、そこに絡みつくそれぞれの感情が、痛かったです。
お時間が許すようなら、もう一度、シリーズの1作目から読み返すと、槙のセリフのひとつひとつが、深い意味を持っていることに気付いていただけると思います。
今回は優の目線でストーリーが進行しましたが、
ラストあたりから「俺にもしゃべらせろ」と言いやがる奴が・・・。
というわけで、いずれ卓目線のストーリーも書いてやらねばと思う次第です。
コイツはコイツで、かなり思うところがあるようです。
最後に。
卓は同性の優のことが好きでした。
世間的にそれは、マイノリティなのかもしれません。
でも自分は、恋愛に性別は関係ないと思っています。
魂が共鳴しあえる相手になんて、なかなか出会えないでしょう。
唯一無二の存在が、いつも異性とは限りません。
「別に恋愛じゃなくてもいいんじゃない?」という考えが一般的でしょうか。
自分は決してそうは思いません。
「恋愛だって、いいじゃない」って思います。
互いに求めて、慈しみあって、喪う瞬間まで心がつながっていられるのなら、
やっぱりそこには性別を超えた何かがあるんだろうな・・・と思います。
年齢とかでも、そうですよね。
これを読んだ皆さんも、唯一無二の存在に出会えますように。
読んでくださって、ありがとうございました。
積田 夕
夕暮れ滴スピンオフ・夢のカケラ 積田 夕 @taro1999
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