バランス感覚

とにかくバランス感覚がいい。もちろんギャグとシリアスのバランスもいいんだけど、何より主人公とヒロインのバランスがいい。

よく言えば常在戦場、悪く言えば強迫神経症とも取れるほど油断の無い男、聖哉。
白い翼持つ救世の女神というよりはやかましいニワトリのような女、リスタルテ。

基本的に聖哉がモラルや常識を無視した行き過ぎた「かもしれない運転」を実演して見せて、それにリスタや敵がツッコミを入れる形で物語が進んでいきます。(これがもう面白い)

病的な性格をしてはいるものの、戦士としては第1話から完成されている聖哉の判断力はいつだって劣勢を覆してしまいます。
しかし、時にその性格ゆえに一人で暴走してしまうことがあります。そんな時だけ活躍するのがこの女、リスタルテです。
いつも常識や目先の感情にとらわれて聖哉の足を引っ張りがちなリスタですが、100回に1回だけ聖哉の失敗をフォローしてくれます。(99回はむしろ邪魔になりますが)

このバランスが本当にいい。この2人だからこその世界を見せてくれます。