冒険譚でなく、異世界ネタ夫婦漫才 だが笑える

異世界物ユーザーにとって笑えるネタ満載。ツボを押さえまくり。笑いのセンスは半端ない。作者の本職は漫才の脚本家なのではないだろうか。勇者、女神のいずれも、ボケとつっこみの両方ができる。そして本来ならかみ合わない異なるボケとつっこみが、絶妙にかみ合う。これはすごいと思います。

あえて、けちをつけるとすれば、面白くするためとはいえ、ステータスインフレがひどいこと、慎重を期すため全ての可能性に備え、道具をたくさん持ち込むが、異次元ポケットじゃないんだから、そんなに入んないだろというとこぐらい。

勇者は観察眼があり、全ての可能性に考えが及び、それについて用意するのであって、取捨選択はできない。つまり頭はそれほど良くはない。だが、そこが味噌で、嫌みが無い印象を与えるのだろう。すなわち、笑える対象になるということだ。