筋はインスマスを覆う影の翻案でした。 パーフェクトにクトゥルーノリだと思います! 実に良い! ただ、完璧にクトゥルーのノリを持ち込んでいるが故に「あれ、これ見たこと有るなあ」になってしまって終わるかもしれないのが惜しいところです。 大きな物語のエピソードとしてこれが有るなら面白いのですが、これ単体で評価すると完璧になりきらない部分があるように思われます。描写のレベルが高いだけになおのこと気になります。そこで心苦しいのですが☆二つで評価させていただきました。
「徘徊老人」を尾行するというアイデアにぐっと来ました。これは、今現在の九頭竜もの(以前はこう書いていたような)として、最高の設定ではないでしょうか。とってもいいです。パロディ(しかも大真面目!)のレベルも驚くほど高い。いやあ、九頭竜、久しぶりに堪能しました。ありがとうございます。