第2話 古い住民
思考の錯覚「精神戦」
<第2話 古い住民>
帰「なんだよぉ ふつーの町じゃねぇか」
続「結婚式場じゃなくて残念だったな」
帰「でもよー、人が一人もいねぇな
寝てんのか?」
続「こんな昼間から、町の住民全員が寝ている訳がないだろ」
帰「じゃぁ なんでいねぇんだよ」
続「さぁな 何かありそうな世界だな とにかく、本人を探すぞ」
帰「ったく めんどくせぇ 本人探しからかよ!!」
続「やりたくないなら、そこに座っててもいいんだぞ」
帰「なにっ言ってんだよ! てめぇにだけ仕事させるかよ! 」
続「ならとっとと行くぞ!」
約30分町を探索する
帰「おいっ!続妄! なんで、人が一人もいねぇんだよ 」
続「同じ質問をするな!」
帰「だってよぉ もう2時間ぐらい歩きまわってんのに、誰1人いねぇんだぞ、この町」
続「まだ30分ぐらいだ! 時間の感覚もないのか 馬鹿め!」
帰「んなぁ事はどうだっていいだろ
歩きまわった事に違いはねぇんだから とにかく、俺は疲れた!
車、創っていいか?」
続「ダメだ‼ 本人の負担になる」
帰「ならぁ バイクは?」
続「無駄に思考値をつかうな!」
帰「じゃあ、自転車は? お前のぶんも創ってやるからよ」
続「黙れ! 歩きで探索するぞ!」
帰「おんぶでもいいぞ!
思考値、使わないしな」
空からトランペットが一台降ってくる
帰「こらぁ、あぶねぇだろぉ」
続「上手くよけたな」
帰「無駄に思考値、使ってんのお前のほうだろぉ」
続「フンッ! 現実にいる本人は吹奏楽学部だ
だから、楽器は思考値をあまり消費しない、
さらに、トランペットは、本人の担当だった、思考値はほとんど消費しない 」
帰「なんだよぉそれ、聞いてねぇぞ」
続「聞かれなかったからな、
それに書記型から一度は現実の本人の様子を聞いておくことは型精神としての常識だろ!」
帰「うるせぇよ 続妄のお前に言われたくねぇよ でもなんで妄想なんてはじめたんだよ」
続「詳しい事は分からないが、今現在、現実の本人は部屋に引き込もっているらしい
おそらく、学校でいじめかなんかしらのトラブルがあったのだろう
とにかく、本人を探すぞ!!」
帰「はぁ、いろいろめんどくせぇー」
数分後
帰「なんか 音がしねぇか?」
続「止まれ!」
帰「あぁ~ なんでとまんだよ せっかく音が聞こえてんだから、早く行こうぜ」
続「我々が音に近づいているのか、音が我々に近づいてきているのか、音の動きをみる」
帰「あぁ~、なにわけのわかんねぇこといってんだよ!!」
続「言う通りにしろ、能無し!!」
帰「ったく!!」
さらに数分後
帰「音が大きくなってきてんじゃねぇかよぉ」
続「音がこちら側に近づいて来ている」
帰「なにかくるってことか?」
続「あぁそうだ」
前方から、数千本の包丁が飛んでくる
帰「なっ!! なんだよぉありゃ!!!」
続「黙れ!わめくな!!」
帰「どぉ~すんだよ、続妄!!」
続「グランドピアノを出せ!!」
地面から2つのグランドピアノが生えてくる
続「それを倒し、そこに隠れろ!!」
続妄と帰現が盾がわりにピアノに隠れる
数千の包丁がピアノに刺さる
帰「おいぃっ!! 誰だ!」
続「景色の重思を利用して、こんなに大量のナイフを!」
帰「ぶっ殺してやるから姿を現せ!! 卑怯者!!」
続「無駄だ これは単なる警告」
帰「あぁ?」
続「俺達は完全に油断していた、本気で俺達を殺るつもりならもっと静かに確実に殺れたはずだ お前ほどのバカでない限りな
それなのに、わざわざ音を立てて、攻撃を仕掛けてきた」
帰「つまり、どぉいうことだよ?」
続「つまりこれは単なる脅し
この先になにかあるってことだ」
帰「よぉーし! ならとっとと行くぞ 続妄‼」
続「そのつもりだ、またいつ攻撃がくるかもしれん準備だけはしておけ」
帰「おっ! 俺の見方すんのかよ」
続「お前がこんな所で殺られたら本人の負担になるだろ 馬鹿め! 」
帰「とか言って本当は一人だとこえぇんだろ? 」
続「黙れ! 俺はそれなりに強い!お前と違ってな」
数分後
帰「はぁ~ ナイフが飛んできた方向に歩いてっけど、なんにもねぇじゃねぇかよぉ 続妄!」
続「黙って歩け! なにかあるはずだ」
帰「て、続妄!!」
続「今度はなんだ!!!」
帰「俺の足に!!」
地面から出できた、骨の手が、帰現型の足をつかんでいる
続「それは………」
次の瞬間、地面から数十体の骸骨が生えてくる
帰「おい! なんだよこいつら!!」
続「コイツらは 古い住民 !!」
帰「なんだよそれ!!」
続「コイツらは、この世界の普通の住民だった奴らだ、本人の長期不在により時間に欠落が起こり考えだけがその時間に取り残こされ、今のような姿になった」
帰「あぁ~? なにお経読んでんだよぉ! 分かるようにはなせっ!!」
続「コイツらは敵だ!」
帰「よぉーし!! じゃあとっととやるか! 車でも降らして一掃してやるからよっ!」
続「待て!コイツらの中に、腕時計をはめている奴がいるだろ、そいつから腕時計を奪え、腕ごとでもいい!」
帰「はぁ!一体一体殺れってのかぁ」
続「そうだ! 数十個、集まればいい」
帰「ったく、なんで腕時計をあつめんだよっ! 馬鹿じゃねぇのか」
続「馬鹿はお前だ! いいから言う通りにしろ 馬鹿め!」
帰「ったくめんどくせぇなぁ」
帰現は、右手にトランペット、左手に盾変わりに大きめのシンバルを創る
帰「おい続妄! なかなか考えただろ?」
続妄は、右手に剣、左手に盾を持っている
帰「おいっこらぁ!! なんでお前は普通の装備してんだよ!」
続「この剣と盾は本人がいつもしているRPG系テレビゲームに出てくる物を三次元で反映させた 思考値はあまり消費しない」
帰「なんだよぉそれ! 聞いてねぇーぞ」
続「聞かれてないからな」
古い住民、数十体に囲まれる
続「いいか、腕時計を奪うんだぞ!」
帰「はいよぉ」
〈帰現、続妄型分裂vs古い住民〉
つづく……
<状態>
基盤:同一
経路:純粋
枠と層:不明
欠落:帰現型など多数あり
制度:続妄型なと多数あり
時間:不明
干渉:不明
現象:防時通過 対立精神 景色の重思
創造とその他:不明
推定される白世界までの距離:数十層目以内
思考の錯覚が起こる可能性:40%
第2話を読んでくれてありがとうございます
思考の錯覚「精神戦」 @Yamaidare
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