いつも非日常を駆け抜けてきた夕姫と知絵、この番外編は日常のワンシーンなのかな…と思っていたら全くそんなことはありませんでした笑(褒め言葉)
とにかく展開が早くて疾走感が半端じゃありません、最初から最後までわくわくされられっぱなしのとても濃い番外編でした。
クライマックスの島で3人で話す場面、両者とも自分の気持ちをはっきり言い、言葉でまっすぐ解決するのが流石この作品だと思います。能力的に大人顔負けの2人が小学生らしい純粋な言葉を使うところは特にアツかった…!
思いをぶつけ、考え、認め、自分なりに答えを出し、運動会本番で一歩成長したまなかちゃんに、平凡な人間代表として心から拍手を送りたいです。
久々にこんなに楽しめる小説を読むことができました。読み終わった後の爽快感、私が保証します。この作品がもっと多くの小学生、子供をもつ親御さん、その他大勢の方々に広まりますように!
良い小説をありがとうございました!
堪能しました。山本弘氏はこういう小説も書けるんですね(一読者が生意気言ってすいません)。正直お見それしました。
おそらく、この小説を与えられた子供は、その後幸せな読書人生を歩むことができるのではないでしょうか。SF、冒険、メカバトルと、さまざまな要素を詰め込みながらも、ストーリーテリングの上手さには脱帽の一言です。何気ない会話の一言一言が、クライマックスシーンへ至る伏線となっているのも見どころ。
読後感が実に爽やかです。大人が読んでも、冒険に憧れた少年の日の記憶を蘇らせることができる作品と言えるでしょう。
あまりこういう言い方はしたくないのですが、あえて言うならば「さすがプロ作家」というところでしょうか。