リゾラバ? 088
88 難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆ
なに
【カテゴリ】女子悲恋
【タグ】女性 貴族 平安後期 千載集 恋
【超訳】アタシの片思い?
たった一晩のことだったけれど、あなたのことを好きになっちゃったみたいなの。なのにあなたはもういなくなっちゃった。これからアタシずっとあなたに片思いしなきゃなんないの?
【詠み人】
源俊隆の娘。崇徳天皇(77)の后に仕え、別当(長官)を務めた。
【決まり字】なにはえ(4)
【雑感】「旅宿に逢ふ恋」というお題の歌だそうです。この作者ご本人の一夜限りの恋ということではなく、難波に大勢いたという遊女の立場に身をおいて詠んだ歌だそうです。男子の方は一夜限りでどこかへと旅立ってしまった。でも残された遊女はその相手のことを忘れることができずに、つらい恋を嘆いています。
もう…… 、お商売の方までですか。お商売の方も恋しちゃうの? なんともコメントができません。一晩だけで恋しちゃうことも……、あったんでしょうね。
それより私が思うのは、「旅宿に逢ふ恋」ってなんつうお題なんですか。要はアバンチュールってことでしょう? リゾラバ(古いですか?)ってことでしょう? 歌合せなんて高尚な遊びの割にお題が俗っぽくないですか?
「忍ぶ恋」(41,42)「恋」(65)「紅葉」(69)「遥かに山桜を望む」(73)「祈れども逢はざる恋」(74)「海の上で遠くを望む」(76)「月の前の恋」(86)。いままでご紹介した和歌の中にも多くの歌合せのお題がありました。それと比べるとどうかしら?
人前でねぇ、アバンチュールのお歌詠まれてもねぇ。「それって実話? それとも妄想?」って盛り上がるのかしら? よくわからないわ、昔の方の感覚。
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