山笑う 073
73 高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ
たかさごの
【カテゴリ】春
【タグ】男性 貴族 平安後期 後拾遺集 花
【超訳】そこのところ、ヨロシク。
遠くの山桜が咲いたみたいだから、
【詠み人】
【決まり字】たか(2)
【雑感】百首ある中で意外と少ない春の歌四首のうちの最後の歌です。最近になって知ったのですが、春になり、大気中の水分が増え、万物がぼんやりとかすむ現象を昼は「
でもその霞も朧も立たないでほしい。遠くの桜が見えなくなるから。美しいですよね。「山笑う」という言葉があります。俳句で春の季語となっています。木々が芽吹き、花が咲き、色づく様子を人に例えて「山笑う」と表しました。
冬の葉の落ちた寒々とした山が春色の淡い色を纏って「笑う」。中国の漢詩に由来するそうです。ちなみに夏は「山
中国語も日本語も美しい。こんな感性、現代の私達にはあるのかしら?
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