朝はキライ 052
52 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな
あけぬれば くるるものとは しりながら な
【カテゴリ】男子恋
【タグ】男性 貴族 平安中期 後拾遺集 恋
【超訳】わかってるけどさぁ。
わかってるよ? 今日だってまた夜に逢う約束してるもんね? でもいったんは家に帰らなきゃなんないじゃん? だから夜明けってムカつくよね。
【詠み人】
母は謙徳公(45)の娘。23歳で夭逝。
【決まり字】あけ(2)
【雑感】これも「
「帰るさの 道やは変る 変わらねど 解くるにまどふ 今朝の淡雪」
(いつもと同じ帰り道だけれど、昨日のキミが可愛かったから、今朝の雪解けを見るとドキドキしちゃうんだよ)
キミの心も今朝の淡雪のように溶けてくれたのかな? 今日も日が暮れればまたキミに逢えるけれど、それまでの時間逢えないのがつらい。ほんの一時だけれど逢えなくなる夜明けが恨めしい。ということでしょうか。
ずっとワタシが抱いている素朴なギモン。ね、いつ眠るの? 仕事はいつしているの?
夜明けが恨めしいからずっと夜のままがいいってか? 残念ながらお日さまは毎日いらっしゃいます。夜の次は朝、朝が来たら昼、昼を過ぎればお日さまが沈まれてお待ちかねの夜。
生きているすべてのものに恵みを与えてくださるお日さまの光。落ち込んだときには「明けない夜はない」なんて素敵な言葉もあります。お日さま有難いですよ。
それに……、逢えない時間に育てておけばいいのではないのですか? 愛。お日さまの光をお心にあてながらでも。あ、でも仕事はしてくださいね。
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