才媛には変化球を 051
51 かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを
かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおも
【カテゴリ】男子恋
【タグ】男性 貴族 平安中期 後拾遺集 恋
【超訳】キミは知らないよね。
僕がこんなにも想っていることを。燃える火のように想っているんだ、キミのことを。でもそれすら言えないんだよ。だから、きっとキミは知らないんだよね、僕の気持ちを。
【詠み人】
【決まり字】かく(2)
【雑感】清少納言(62)の恋人だった方だそうです。けれども、御所でいさかいを起こし、一条天皇の勘気にふれ、陸奥国(東北地方東部)へ任ぜられ、そこで没しています。清少納言はその一条天皇の中宮定子にお仕えしているので、彼女との恋もうまくいかなかったのでしょうか。
こんなにも想っているってことを言えないんだよ、って言ってるじゃん! 燃える火のような想いを伝えられないんだよ、って伝えてんじゃん! ストレートに好きだ、好きだと叫ぶのも男らしくていいような気がするけれど、これはこれでなんだかオトナな歌なのかしら? 彼女がかの有名な才媛だからカッコよく変化球で決めてみましたか?
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