直球勝負! 狙い撃ち? 013
13 筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる
つくばねの みねよりおつる みなのがわ こ
【カテゴリ】男子恋
【タグ】男性 天皇 平安初期 後撰集 恋
【超訳】もうさ、超スキなんだけど。
俺の気持ちもさ、最初はみなの川のせせらぎだったかもしれないけどさ、キミのことが好きすぎてどんどん気持ちが溢れてくるんだ。とうとうこんなに深くなってしまったんだよ。
【詠み人】
陽成天皇が退位して陽成院となる。退位後、次の天皇となった光孝天皇(15)の内親王(皇女)に恋をして、この和歌はその恋心を詠ったものとされている。
【決まり字】つく(2)
【雑感】ストレートな恋の歌ですよね。まさに直球勝負。こんなこと言われて嬉しくない女性もいないでしょうね。え? 人による? ま、それはそうですよね。
この恋、成就したようです。恋い焦がれた内親王さまは陽成院の后となられたそうです。清らかな水色の川の流れは深みを増し、淵となり、輝くブルーの海にたどり着いた。よかった。よかった。この歌に胸キュンされたのかしら。
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