子どもの頃に読んだ本を読む

 前の項目と似ているかもしれませんが少し違います。

 子どもの頃読んだ本を読んでみると、面白い発見があり、心が乾かないですみます。

 もう十年くらい前ですが、夏目漱石の『坊ちゃん』を読みました。

 子どもの頃は、単純に赤シャツというのは単純に悪いヤツだと思っていましたが、大人になって読んでみるとそうとばかりは言えない。むしろ坊ちゃんの方が非常識で主観的真実のみに生きる迷惑な人間のような気もします。

 また、坊ちゃんが校舎の2階の窓から飛び降りたりするというところは、尾崎豊がライブイベントで7メートルの高さの照明台から飛び降りたのを連想します。でも、飛び降りた年齢は尾崎の方がずっと大人になってからなのでそこは違いがあるのかもしれません。

 そういった発見をするとなんとなく頭の中がスッキリします。

 子どもの頃読んだ雑誌を読んでみるのも一つの方法です。

 以前、1970年代の中一時代という雑誌が軽井沢の古本屋に売っているのを見つけ、買って読んでみたことがあります。

 山口百恵やアグネス・チャンなど当時のアイドルが表紙に載っています。

 中を読んで見ると、定期試験対策など勉強のやり方等も載っていますが、幽霊の話とか男女交際の話なども出ています。今読んでみると、「大人が中学生を楽しませたり、知恵をつけたりしようと思って一生懸命書いたんだなあ」というのがよく伝わってきます。

 たまには子どものころに読んだものが手に入ったらもう一度読んでみるのもいいものだな、と思います。

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