4 逃げるが勝ちという方法(間接アプローチ) 

  

 この章では、正面から向かい合わないでうまく怒り・イライラをかわしてしまう方法を考えます。普通、気分転換と呼ばれる方法が中心になります。

 正面から向き合わずに、別の方向からアプローチしているので「間接アプローチ」と言うこともできます。

 1にも、「逃げるが勝ち」という考え方に基づく方法は書いてありますが、この項目では1に書いてある突発的な怒りに対する緊急対応よりも中長期的なことを扱います。

 本章で扱うやり方は、怒りに直接的に働きかけてそれ自体を消してしまうわけではありません。そのため、「根本的解決にならないのではないか」という疑問は当然わいてきます。

 ですが、「根本的に解決しなくても要は怒りとうまくつき合っていかれればいいのだ」という考え方もありだと思います。

 夏目漱石の『道草』という小説にも、主人公が「人生に解決することなんてありゃしない」という台詞を述べる場面がありますが、根本的解決・原因の究明と除去だけにこだわるとうまくいかない場合もあります。

 とりあえず気分転換などで楽しく生活がおくれるようにして、後で他のやり方を使って解決できることは解決していく。という方がいいこともあります。また、今すぐ解決できなくても、うまくかわしているうちに時間が経って、いつのまにか解決していることもあります。 

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