「○○だったらどうするだろうか」と考える

 ○○のところは、尊敬する人、人格円満な人、あるいはのんびりとした時代に生きた人などが入ります。誰をいれるのがいいか考えると勉強になります。

 私の場合、いわゆる「偉い人」では、松下幸之助とかマーチン・ルーサ・キングなど。それから典型的な怒らないことによって出世した人である竹下登元首相が頭に浮かびます。有名人でなく、子どもの頃お世話になった学校の先生などでもかまいません。また、現在身近に、イライラすることに出合っても平気だという友人や先輩がいれば、その人がいいかもしれません。

 とにかく、精神的にタフで、イライラが少なそうな人を思い浮かべ「○○だったらどうするだろうか」と考えます。

 例えば、イライラした時に「じっと我慢の竹下登さんだったら、何事もなかったかのようにニコニコ笑って平気でいるだろうなあ」などと考えます。

 それと、○○のところに、ローマ人とか平安時代の人などを入れて考えてみることもあります。大げさに言えば、文化人類学的な視点と言うのでしょうか。

 例えば、電車が遅れて定刻に来なかった時、「ローマ人だったら、のんびりしているからあんまり気にしないだろう」とか「平安時代の人だったら、電車が来ない間に空に浮かぶ雲を見るのが風流と思うであろう」などと考えます。

 たいてい、それだけでかなり気分が変わります。

 適当な人物を思い浮かべ、なるべくその人考えそうなことを心に浮かべてみるというだけのことですが、意外と効果があります。

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