別のわけ方

 上記のようなわけ方は単純でわかりやすくいいところもありますが、別のわけ方も見てみます。

 今度は、「方向性」に着目して6つにわけてみました。


1 発散する

2 押さえつける

3 逃げる

4 見つめる

5 解決する

6 うまく間合いをとる

      

 こちらの方がわかりやすいかもしれません。

 特定の価値観も反映されていそうですが、解釈や感じ方は一通りではなく、これを元にいろいろと考えていく余地は十分ありそうです。

 1から順に簡単に見ていきます。

 1の「発散する」ですが、これは、「むかついた相手を殴る」とか「誰もいないところで『バカ野郎と叫ぶ』」といった行動のことです。

 あまり根本的な解決にはならない場合が多いような感じもしますが、時と場合によっては必要な場合もあるかもしれません。

 2の「押さえつける」ですが、これは怒りの感情を押さえつけて外に出さないようにすることです。いかにも怒りがどこかたまってしまいそうなやり方です。お薦めできない場合が多そうです。

 3の「逃げる」というのは、根本的解決にならないような雰囲気もありますが、「逃げるが勝ち」という言葉もあり、これが必要な場面もありそうです。

 4の「見つめる」というのは、これでうまく行けば、自分だけでできるので一番よさそうです。しかし、うまくやらないと「見つめているうちにさらに怒りが高まってくる」という場合もなきにしもあらず。これはこれで難しい面もあるけれど、有力な方法の一つです。

 5の「解決する」。これができれば一番いいのですが、「他人と過去は変えられない」という壁にぶつかりやすい、という難点があります。

 そこで出てくるのが、6の「うまく間合いをとる」というやり方です。これがなかなかうまいやり方になる場合が少なくありません。でも、これはこれでそんなに単純なやり方ではないので、心の使い方が難しい面もあります。

 結局、1と2は、必要な場合もないとは言えないがうまくいかない場合が多く、3~6は一長一短です。場合によって使い分けることが大切です。

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