　「何もしない」というと、消極的でよくないような感じがしますが、時と場合によっては、これが最善の策であることがあります。

　どうでもいいことであれば、いちいち解決策を考えたり行動を起こしたりしないで放っておくのが一番です。「放っておこうと思ったけどなんか気になる」と思ったら、その時に初めて、どうするか考えればいいのです。

　なお、「愚痴をこぼす」というのも、ここに入れることにしました。超厳密に言えばまったく何もしないわけではありませんが、「行動している」とか「考えている」とも言い難いと思います。

　「愚痴をこぼす」というと内向きで非生産的、さえない感じです。でも、時と場合によっては必要だし、大事なこともあります。愚痴をこぼすのは、相手がいなければできないので、相手を見つけておくことが大切です。

　一番簡単にできる方法は、日記に書くことによって、後で読むであろう未来の自分に対して愚痴をこぼすことです。これなら、相手を探す必要がありません。

　でも、目の前に人がいないとなかなか寂しい、という人が多いかもしれません。

　そのためには相手がいります。

　例えば、お金を払ってカウンセリングを受けるのも、適当カウンセラーを見つけないといけません。

　スナックなどに行くのも同様で、よくわかっているママさんかマスターがいるところを見つけて、他の人がいない時間帯に行かなければいけません。

　簡単なようでいて意外と難しいのが、この「愚痴をこぼす」という方法です。　

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