特殊部隊とは(創作向け)
特殊部隊に関する事とは書いてありますが全部一つ一つ紹介していくわけにもいきませんし、それぞれ国や部隊の目的により細かい条件や基準が違ったりするので一つの例だけを出すとあれは違うここは違うもっと調べてから書けとかそういう話になってしまうので、もっと軽めにふわっとざっくり、特殊部隊ってこういうものなんだーと分かっていただければと、そんな感じのゆるふわな内容です。
特殊部隊と聞くと、ありとあらゆる知識と技術を持っていて、どんな状況にでも対応したった一人で敵部隊を壊滅させるすごい兵士たちを連想する方も多いと思います。ゲームとか映画の人たちはまさにそんな感じですね。ですが、主にそういうのは通常の兵士とか特殊部隊とか関係なく、一部の才能を持ちすぎた天才とかそういう人だけです。
じゃあ、超人たちの集まりじゃないなら結局のところ特殊部隊って何?という話になりますが……大体の場合、特殊部隊とは文字通り通常の兵では行わない(行えない)特殊な任務を実行する技能を持った、あるいはそういう特殊な装備を扱うことに長けた兵士による部隊を指します。
一般兵の訓練では教えない技術や知識を取得した兵士、ですね。本来自国の兵隊が許可なく入ってはいけない他国の領土への侵入や、信頼できる人物でないと任せられないような重要人物の護衛、危険地帯での情報収集等そういう一風変わった任務を行う人達です。
こう聞くとやっぱり超人じゃないかと思われるかもしれませんが、そもそも専門技術というものは私達一般人が関われるものでさえ膨大な数があるように、全てを一人の人間が取得するのは結構難しいです。なので特殊部隊といっても、自分たちの専門分野は得意ですがそれ以外はそこまで……という感じな事もあったりなかったりします。
例えばですが隠密行動や情報収集が得意な特殊部隊がいたとして、特殊部隊なんだから強いだろうし前線で一般兵と一緒に敵と戦ってくれと言われても、その人達が他の兵より優れている点は敵に見つからずに行動したり効率よく色んな人から情報を集める技能ですので、正面からぶつかり合っても一般兵と変わらない戦果しかあげられないかと思われます。それどころか部隊が小規模だったり正面からぶつかる武装を持ってなくて余計な被害が出たりする可能性も。まあこういう部隊は不測の戦闘とかも想定して訓練してる場合もあるので練度高めだったりしますがそれはそれとして。
また、当然ですが特殊部隊は入りたいやらせて!と言ってすぐ入らせてもらえるものではありません。体力等の身体面や、戦闘その他諸々の基礎技術がちゃんと取得できているかどうか、信頼するに値する人物かどうか(犯罪歴や素行等)など厳しい審査をクリアして初めて入隊です。ここに至るまでの時点で、特殊部隊へと配属されるための最低限の技術を取得するため、またその技能を身に着けられるかどうかという訓練を兼ねた試験的なことを行うこともあるようです。この辺は国とか組織で内容や審査項目なんかは変わってくるかもしれませんね。
そして部隊に入った後も、各特殊部隊の目的に合わせた訓練を行います。海関係の特殊部隊なら潜水訓練とか、交戦の多い部隊ならより高度な戦闘訓練を、とか。特殊部隊やっていけるだけの最低限の技能は持ってる兵隊としては使える奴ら程度じゃ使い物になりませんので、当然ですね。
なにせ特殊部隊ですから、もしかしたら国のトップを守る任務が来るかもしれませんし、戦争一歩手前の状態だから防げと言われる日が来るかもしれません。そんな時半端な隊員がいれば問題ですから。その特殊部隊の名を背負うだけの力が必要なのです。責任とか覚悟も。
やっぱり超人の集まりじゃないかと思ってしまうかもしれませんが、彼らも人間です。何事にも限界はありますし、先程言った通り専門外の分野までカバーできるものじゃありませんので、完全無敵のヒーローはちょっと厳しいです。
なので、これもまた映画の万能特殊部隊をイメージしてしまうと意外かもしれませんが、作戦によっては複数の特殊部隊が協力し合ったりします。戦闘が得意な部隊に航空部隊とか地上部隊以外と連携が得意な部隊の人が混じったり、撤収する時に水上艇などを扱うのに長けた部隊の人が迎えや支援に来たりなどなど。あとは潜入して自分たちで情報収集という手間と時間かかる事せず、事前に情報収集専門の部隊がある程度集めてそれを共有するとか。
一つの部隊に全部任せると負担が大きくなる上に手間も人員も相応に必要になりますし、半端な技術で失敗しては元も子もありません。ので、各専門家を用意して全部完璧にすれば最強!みたいな。まあこういうのはそれだけの人員や装備が用意できるような国とか組織に限りますが。
特殊部隊は請け負う任務の性質上、中には特に機密性が高い部隊も存在します。ミリタリー系の雑誌を読んだことがある方の中には、特殊部隊の人の写真とかが載っていても顔や部隊章などがモザイク処理されていたりするのに気づいた方もいるでしょう。そのように、誰がどんな部隊にいるかなどは特殊部隊は機密として扱われます。全部ではないかもしれませんが、対テロ部隊などは特にこういった傾向が強いとは思います。
最近ではSNSでちょっと騒いでしまっただけで、一般人にすら住所など個人情報が特定されネット上に公開される、そんなことも珍しくありません。それがテロリスト相手となると、その先に待っているのはいたずら電話や宅配で変なものが届くなんてレベルのものではありません。自国への報復行為はもちろん、知人・家族などに危険が及ぶ可能性もあり、それを防ぐためにも機密保持は絶対です。もちろん自分自身を守るためでもありますよ。
なので必要以上にやたらとおしゃべりな方は、審査の段階で落とされるでしょうね。部隊全員を危険に晒すかもしれませんし、極秘作戦の内容を漏らされたらそれこそ大変です。
ちょっと口が滑っただけで、国や仲間、仲間の家族にも危険が及ぶかもしれないって考えると、本当に気を使う立場の人たちですよね。うっかり話の流れで口が滑ってしまいそれが噂になりよからぬ所まで広がってしまったり、軍人さんと写真撮りたい的な人に応じてツーショット写真撮っちゃったはいいけどその人がSNSに写真アップしたせいで素性がバレ家に帰ったら家族がテロリストに……なんて可能性がありますから、いつでも気を抜けない。
とうこともあり、親しい人なら……とかそういうのもだめです。話していいのは関係者のみです。当然、関係者でないなら家族や親友でさえだめです。母親に話して、うちの息子が今度国のために極秘任務に~なんて噂好きのおしゃべりな友達に知られたらヤバいですし、俺のパパは特殊部隊なんだぜ!なんて学校で自慢されても大変なことになります。噂はどこまでも広がりますから、いつ悪い連中の目に留まるかわかりませんものね。
悲しい話ではありますが、殉職した隊員の家族にその報告をしたところ、家族はその隊員が特殊部隊に配属されていたことすらその時の報告で初めて知ったという実際の例もあります。
ふわっとやるつもりがそこそこの長さになってしまいましたが、特殊部隊とはだいたいこんな感じです。
特殊部隊ってなんかすごそう(ぽえ~)から特殊部隊ヤベェ……(ドン引き)くらいになっていただければな、と。
また、特殊部隊というと大体は軍隊をイメージするかもしれませんが、他の組織にも存在します。警察とかも有名ですね。フランスのGIGNやドイツのGSG-9、日本のSATなどなど。
更に掘り下げれば、消防とか民間組織にも特殊部隊に値する人たちの集まりがあるかもです。決して軍隊だけで通用する言葉というわけではないので、ご注意を。
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