装弾数○発+1の+1とは?

 銃の紹介などを見ていると、装弾数の欄に7+1、という表記を見かけたりしないでしょうか。

 今回はそんな、銃の装弾数に付く『+1』の意味について解説いたします。


 と言ってもそう難しいものではなく、これは弾倉内に入る弾の数と、銃本体の薬室に入る1発分を別に表記しただけです。

 また、薬室には普通1発しか入らないので、余程のことがない限り+2以上の表記にはなることはないと思います。というか無いです。

 例で言えば、先ほどの7+1の場合だと、7発分が弾倉内に入り、薬室にも1発入りますよーって感じですね。


 ややこしくなるので+1を表記しなかったりする場合もありますし、そもそも+1表記が出来ない銃もあります。 


 例えば、リボルバーは弾倉そのものが薬室にもなりますので、薬室に余分に入る分のスペースがなく、+1にはできません。

 弾倉そのものが薬室となると、一部の散弾銃などもそうですね。銃身が2つ並んでついている水平二連なんかもそうです。


 また、オープンボルトの銃も+1の状態にはできません。

 オープンボルトの銃は、撃つ瞬間にボルトを前進させ、その時にボルトが弾倉から弾を取り出し薬室に運ぶので、撃つまではボルトが後方に固定されたまま薬室が解放された状態となり、薬室にあらかじめ弾を入れておくことが出来ません。

 オープンボルトに関してはもっと詳しい解説を別で設けます。


 薬室に1発入る銃は、弾倉を抜いた状態でも薬室に弾が入ってさえいれば撃てます。

 これを利用して、弾切れを装うことで敵を騙す描写なんかを取り入れる事も出来るでしょうね。

 ただ、銃によってはマガジンセーフティというものがついた、弾倉が入っていないとトリガーが引けない銃がありますので、事前に使う銃についてよく調べておくことをお勧めいたします。

 

 この薬室に1発というのは、現実でもそうですが、事故の原因にもなりますので十分注意が必要です。

 弾倉内の弾をすべて撃ち切っても、もしかしたら薬室に1発残っているかもしれません。

 撃った後は、弾倉を抜きスライドやコッキングレバーを引いて薬室を解放し、中に弾が入っていないかまで確認することが大切です。

 弾倉抜いたから弾出ないや、なんて思って、銃口を仲間に向けた状態で面白半分でトリガーを引いたら薬室に一発残っていて……なんて事故が起こることも本当にありますので、これだけは注意です。

 エアガンでも言える事だと思いますよ。

 

 これで一応この解説は終わりですね。

 最後は少し安全管理の話も入ってしまいましたが、これも重要なことなので、出来れば覚えておいてほしいです。

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