ホルスターの種類

 今回はホルスターの種類についてお話しします。

 あまりややこしくなるような説明は省き、簡単な紹介程度に抑えておきます。



『ヒップホルスター』


 名前で誤解しやすいですが、腰周辺に装着するホルスター全般を言います。

 これが一番よく目にするタイプかもしれませんね。

 

 基本はベルトに固定しますが、それだけだとホルスターが吊られた状態でぶらぶらするので板状の部品を付けて身体に固定しずれにくくするタイプのものもあります。

 大体利き手側の腰部分に付けることが多いですが、腰背部に付けるバックサイドホルスターなんて種類もあります。コンシールドキャリー向けのものでしょうかね。

 まあ、腰に付けるならどれも総じてヒップホルスターでも構いません。

 


『ショルダーホルスター』


 紐を肩にかけ、腋の下に銃を吊るすタイプのホルスターです。

 こちらもわりとよく見るものですね。

 

 これを付けてから上着を着ることで、銃を隠してもつことが可能です。

 というよりそうやって持っている姿を見る方が多いですね。



『レッグホルスター』


 太腿部分に装着するホルスターです。

 ずり落ちないようにバンドでベルトにも固定します。


 ヒップホルスターやショルダーホルスターは、ボディアーマーなどの装備を見に付けていた場合、装着不可能になったり、つけられても抜きにくいなど問題が起きてしまいます。

 そこで、そんな状況でも抜きやすいように作られたのがこのホルスターです。

 

 

 大まかなホルスターの種類の紹介は以上です。

 ついでに、先ほど書いたバックサイドホルスターなど、上記のホルスターの中でも形状別でまた違う呼び方をするホルスターを少し紹介します。


『フロントブレイクホルスター』


 ホルスターの前部分が切り抜かれているものです。

 挿入部から抜かなくても、前の方に引っ張りながら取り出せるので、抜き撃ちなどには便利かもしれません。

 ですが、銃を完全に包み込むことが出来なくなるので、落としてしまう可能性も高くなってしまいます。


『バックサイドホルスター』


 腰背部に、グリップを上に向きにし、銃を上下逆さまに固定するタイプのヒップホルスターです。

 このホルスターで気を付けないといけないのは、銃の位置が目で確認できず、トリガーなどを不意に引いてしまう可能性があることです。

 

 また、銃を抜いた時の銃口の向きにも注意しないといけません。

 抜いたらすぐに、銃口が自分の身体より外側か下を向くように銃口の向きを調整しながら構えて下さい。

 ホルスターに入っていた向きのまま銃を構えようとすると、たとえ一瞬でも構えるまでに銃口が自分の体の腰か足部分に向いた状態が出来、非常に危険です。

 銃口管理についてはまた今度詳しく解説しますが、とりあえず今は、基本的に銃口は自分や撃ってはいけないものに絶対に向けない、というのを覚えておいてください。



『インサイドホルスター』


 ズボンの内側に付けるホルスターです。

 映画とかでホルスターが無いからとズボンにそのまま銃を突っ込むシーンをイメージしてもらえると分かりやすいでしょうか。あんな感じで銃をしまいます。

 

 ズボンに直接銃を突っ込むのは、暴発の危険や落としてしまう可能性も高いので、出来る限りこのホルスターを使用した方がいいでしょうね。

 また、コンシールドキャリー用としても非常に高い効果を発揮します。

 ただ、小型の拳銃くらいしか入れられないのが難点でしょうか。



 最後に、ホルスターの材質別で少しだけ解説を設けます。


 ホルスターといっても、材質は様々で、ナイロンの物や革製、樹脂製など様々なものがあります。


 革製の物は、西部劇とかでよく登場しますね。

 現代でもまだまだ使われています。

 高級感がありますが、対応する銃のサイズに合わせて作っているので、ライトなどアクセサリーを付けている場合や別の銃を入れようとしても入らない場合があります。


 ナイロン製は安く、そんなに内部もきつめに作ってあるわけではないので、銃の大体のサイズが合えば割と幅広い種類の銃を入れることが可能です。

 

 樹脂製の物は、カイデックスホルスターとも呼ばれ、ホルスター全体で銃を包み込むようになっています。

 銃の型を取って作るので、革製の物以上にきつく、あちらは無理矢理突っ込むこともできますが、このカイデックスホルスターは対応銃以外はほぼ入らないと言っていいです。

 ですが、材質上形状が変化しにくく動き回っていても素早く銃を抜くことが可能です。

 最近のヒップホルスターではこのタイプが増えてきていますね。

 抜きやすくそこそこ耐久性もあるので、使いやすいです。

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