銃の部品・機構
銃の種類
では、最初ということで、現代の基本的な銃の種類と名称について書いていこうと思います。
特に、日本ではテレビなどで連射可能なライフルをマシンガンなど、雑な表記で見かけることが多いので、こういったところから誤解されている方も少なくはないと思います。
そこで、今回はそれについての簡単な解説となります。もう知っているという方は、ここは飛ばしても構いません。
※各銃についての詳しい解説は別の項目を設けます。
ハンドガン
ピストル、拳銃とも言います。片手でも射撃可能な銃の総称ですね。
拳銃の定義は、ストック(銃床)を持たず、携帯性に優れ、片手でも射撃可能な拳銃弾を用いる銃、ということになってます。
また、そこからさらにいくつかの種類に、拳銃は細かく分かれていきます。
『リボルバー』回転式拳銃とも呼ばれる、回転式の弾倉を備えた拳銃です。手入れがしやすく、比較的安価で頑丈という利点がありますが、リロード(再装填)がしにくく装弾数が少ないなど欠点も多いです。
『オートマチックピストル』自動式拳銃とも呼ばれる、排莢と装填を自動で行う拳銃です。弾倉もリボルバーと違い、交換しやすい箱型のものを使用し装弾数は多いですが、構造が複雑な分故障も多いです。
『マシンピストル』引き金を引くだけで、弾倉内の弾が尽きるまで連射できるフルオート射撃が可能な拳銃の総称です。ですが、小型のサブマシンガン(後述)を含む場合もあり、非常に曖昧なものとなっております。
サブマシンガン
短機関銃という表記をすることもありますが、サブマシンガンの方が通じる方は多いと思います。
これは、拳銃弾を使用するフルオート射撃可能な小型(それでもハンドガンよりは大きい)の銃を指します。
ライフルなどは長くて使い辛い室内など、主に近距離戦を想定した戦いに向いた銃ですね。
PDW(パーソナル・ディフェンス・ウェポン)
日本では個人防衛火器などと訳されます。
サブマシンガンのような形状でありながら、ライフル弾のように貫通力が優れた弾を使う、サブマシンガンとライフルの中間的存在です。
ですが、PDWというカテゴリ自体最近登場したものであり、外見や使用用途もほとんどサブマシンガンと同じなため、単にサブマシンガンと表記されることも少なくはありません。
外国等の動画でも、サブマシンガンと呼称している場合も多く、これも非常に曖昧な存在です。
小説で使う分には、余程銃を詳しく書かない限りはサブマシンガンでまとめてもいいかもしれません。
アサルトライフル
自動小銃とも言います。
ライフル弾を使用する銃ですが、単発射撃(セミオート)のみを半自動小銃、フルオート可能なものを全自動小銃と分ける場合もあります。
有名なのは、M16やAK47でしょうか。
バトルライフル
比較的大口径のアサルトライフルを指しますが、その線引きがかなり曖昧です。
明確な決まりがほとんどなく、しばしば各所で議論されることも多いカテゴリです。
ですので、創作で使用する場合は無難にアサルトライフルでまとめておいてもいいかと思います。
ショットガン
散弾銃とも言います。
他の銃とは違い、複数の弾丸を一度に発射することが出来る銃です。
また、弾の種類により散らばる弾の数や大きさにも差があり、1発のみの大型の弾もあります。
ショットガンはポンプアクション(銃を持つとき握る部分を前後にスライドさせ装填と排莢を行うもの)のイメージが強いですが、最近はオートマチックのものも増え始めています。
スナイパーライフル
狙撃を目的として作られた、主に大口径のライフル弾を使用する銃を指します。日本語では狙撃銃、ですかね。
『ボルトアクション』と呼ばれる、手動で排莢と装填を行うものと、『オートマチック(自動装填)』のものがあります。
マークスマンライフル
しばしばスナイパーライフルと混同される銃です。
こちらはスナイパーが持つスナイパーライフルと違い、味方の部隊と一緒に行動をする選抜射手(マークスマン)が使用する物となります。
使用する弾薬はなるべく味方部隊が所有する物で、部隊内で共に行動する以上敵との交戦距離も近く、即応性の高いオートマチックのライフルが望ましいとされていますが、これもまだまだスナイパーライフルとの線引きが曖昧なカテゴリですね。
一応、既にいくつかの銃はマークスマンライフルとしてカテゴライズされているものもあります
アンチマテリアルライフル
対物ライフル。スナイパーライフルよりも大口径で、地雷の処理他、超長距離狙撃や、建物などに隠れた敵を壁ごと撃ち抜いたり、薄い装甲の車両(一般車含む)の攻撃用として使用されます。
よく対人使用について条約がどうのと議論されますが、対物ライフルを使い人を狙撃してはならないという記述はされていません。
ライトマシンガン
軽機関銃とも。
三脚などを使い、地面に固定しなければ使えないほど大型の重機関銃とは逆に、一人でも持ち運び運用可能な銃を指します。
弾薬をベルトのように繋げたものを使用するベルト給弾式のほか、大型の箱型弾倉を用いるタイプも近年では多く見られます。
また、汎用機関銃、分隊支援火器と言った細かい区分けもされていますが、ライトマシンガンという表現でも十分読者には伝わると思います。というより、多くの読者さんはこちらの表現の方が伝わりやすいです。
ヘビーマシンガン
先ほど言った重機関銃です。
余程の怪力でもない限り一人で運用は難しいです。
車両に武器として搭載、陣地防衛の為などで設置されることが多いです。
グレネードランチャー
他にも擲弾発射器など、あまり使われませんけどね。
ライフルに装着する物、ライフルで撃ちだすもの、単体で使用可能なものなど形や大きさまで様々なものがあります。
一部を除き、連射はできないものが多いですね。
このように銃の種類と言っても存在が曖昧なものも多く、人によってその線引きも違うので、詳しくしようとあまり細かく分けてしまうと、逆に分かりにくくなってしまう可能性もあります。
拘りがないのであれば、ゲームや漫画など比較的多くの人の目に触れる物が使用している表現を使うことをお勧めします。
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