本作には、筆者あらすじにもあるように、魅惑的なクトゥルーガジェットがこれでもかと投入されている。
アーカムを筆頭にネクロノミコン、ミスカトニック大学、インスマス面、ダゴン秘密教団……。
そして「ルルイエ」!
伝承学部の講師である綾野祐介は、とある人物の来訪により、ネクロノミコンを解読する。はたしてルルイエの浮上を識ることになる。
作中の主人公と筆者の名前が同じであるのには、どんなギミックが隠されているのだろう。気になるところ。
物語はまだまだ序盤。
事前にラヴクラフトの小説を読んでいることが前提で、ある程度読者にも知識を要求する内容です。
逆に云えば、クトゥルフ愛好家にとってのごちそうなのだ。