第7話 仁義なき南北戦争

アキヒトマンがターラッタラッタッタッタ♪とリズムを刻みアントクマンがそれに合わせてダンスをするという遊びをしている平和な皇居の昼下がり、門前にある男がやってきた。彼こそが北朝を脅かす男、GO醍醐だ。

「北朝の子孫の君たちさぁ天皇の座を南朝の俺に譲れよなー。ハイ、ヨロシクゥ!」と一方的に天皇の座を要求してきた

いつもはにこやかなアキヒトマンも真顔になって「帰れ」と告げてしまった。

GO醍醐は「じゃあ実力行使だね。パパっとやって、終りっ。楠木君ハイ、ヨロシクゥ」と開戦を宣言した

GO醍醐の後ろから鎧姿の男が姿を表した。彼こそが伝説の武将、楠木正成だ。

楠木は部下にとてつもない悪臭がする巨大な鍋を運ばせて、その下に火をつけ始めた。ひどい悪臭が皇居周辺に漂う中、楠木は大音声で声明を発表し始めた。

「やったぜ! 投稿者:変態糞悪党

682年前に千早城に攻め寄せてきた汚れ好きの幕府のにいちゃん達(100万人)とわしら(1000人)の両軍で山の中にある千早城で殺しあったぜ。

山城は滅多に人が来れない所なんで、そこでしこたま糞を煮込んで殺りはじめたんや。

両軍で弓矢打ちあいながらフンドシだけになり持って来た日本刀を腹にぶっさしあった。

しばらく殺しあったら、糞鍋が煮えてくるし、糞が幕府兵を求めて鍋の中でグツグツしている。

幕府兵に城門を攻めさせながら、幕府兵の首を刎ねてたら、先に幕府兵に煮えたぎる糞をドバーっとかけてやった。

それと同時に幕府兵も糞を投げ返してきたんや。もう顔中、糞まみれや、

両軍で落ちてる糞を手で掬いながらお互いの顔に投げあったり、

糞まみれの日本刀を刺しあって大腸で縄跳びしたりした。ああ~~たまらねえぜ。

しばらく殺りまくってから又首刎ねをしあうともう気が狂う程気持ちええんじゃ。

やはり大勢で糞まみれになると最高やで。こんな、変態悪党と糞あそびしないか。

ああ~~早く糞まみれになろうぜ。

兵庫県の湊川であえる奴なら最高や。糞まみれでやりたいやつ、至急、矢文くれや。鎧姿のまま戦して、糞だらけで殺ろうや。」

これが宣戦布告であった。

アキヒトマン達は青ざめた。皇居を糞まみれにさせる訳にはいかない。

無条件降伏しかないかと悩んでいたら、起きてきたヒロヒトマンが死んだ目でGO醍醐達に語りかけた。

「あなたの時代と違って決定権はありませんよ?それに注目だけ集まるから心ない者に中傷されたりしますよ?

たとえば自分の知らないところでどっかのモテないオタクに好き勝手に汚いネタにされたりしますよ?どんな汚いことを書かれてもそいつの首を刎ねることもできません。お金は国民に管理されます。私生活もあってないようなものです。家族の問題も面白半分に広められます。それでも欲しいのですか?」

ワガママなGO醍醐には我慢のならないことだった。

「いらねえ」とだけ呟くと楠木正成と一緒にさっさと帰ってしまった。あとには糞鍋だけが残された

こうして、仁義なき南北戦争の再発は未然に防がれたのであった。

「アントクマン捨てておいて」「え?」新たな火種が生まれようとしているが……。

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アラヒトヒーロー、ヒロヒトマン! 極東屋新皇 @Emperor-kyokutouya

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