第6話 食への感謝!
以前、食事のことで枢軸2名と仲違いしそうになったので、ヒロヒトマンは色んな国の料理を食べて敬意を払おうと思った。
まずは近場にできたステーキ「アミン」に行ってみた。
「いらっしゃーい!」入店したら店主の黒人店主が元気に挨拶をしてくれた。
店には何の肉か明記してなくステーキ&ハンバーグとだけ書いてある。いちいち肉の種類を気にしなくとも十分うまいという店主の自信の現れだろう。
とりあえずステーキを注文して口に入れてみた。
ステーキは可もなく不可もなく。ハンバーグも味は悪くはないが特に褒める点もないかと思っていた…
ハンバーグを頬張っていると異物があることに気がついた。
指輪だ。店主に尋ねてみたら「おめでとございま~す!当たりで~す!」と言われた。
どうやらガレット・デ・ロワの人形が入っているのをハンバーグでやろうとしたらしい。
個性的な異文化を気に入り、また来ようと思った。
次に向かったのが中華料理「仲穎」だ。
店に入ると目付きの悪い太った店主が笑顔も見せずに注文を聞いてきた。
感じが悪い店だなぁと思いながら餃子を注文した。
餃子の味は不味い。ハズレだなぁと思いながら食べていると餃子の中からイヤリングが出てきた。
店主に文句を言うとタダにしてくれた。
口直しに別の店へ行こうと思った。
カザフスタン料理の「ジャマガリエフ」という店に入ってみた。
変わった帽子を被った店主が笑顔で出迎えてくれた。
適当に注文したら鍋に肉が入った料理を出してくれた。
味は美味しいが、食べていると爪が出てきた。
店主に抗議すると無料にしてくれた。
今日は色々異物が混入している店ばかりだったなーと思いながら帰宅した。
でも、ステーキアミンは雰囲気が良かったので今度は憎子を連れて行ってあげようと思った。どうせ不登校だ。毎日暇だろうし丁度いいだろう。
寝っ転がりながらニュースを見ていると行方不明事件が頻発しているらしい。
物騒になったものだ。
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