第427話 後宮某重大事件(Ⅴ)

 ベルビオはプロイティデスの口から聞いた理由をそのまま告げ、有斗に赦免を願い出た。

 簡単に首を縦に振ってくれるであろうというベルビオの思いとは裏腹に、有斗はその願いを聞き入れてくれなかった。

「天下がひっくり返るかもしれぬ企てに加担したのだ。その罪は軽くはない。許すわけにはいかぬ」

 思いもよらぬ有斗のつれない返答にベルビオはその熊のような巨体を小さく丸め、両手を合わせて拝むように懇願した。

「水臭いこと言わないでくだせぇ。俺たちの仲じゃないですかい」

「ベルビオよ、親しい中だからこそ許すわけにはならぬのだ。多くの者を処罰しているのにプロイティデスにだけ甘い処分を下せば、朝廷のかなえの軽重を問われる事態ともなろう。それが分からぬベルビオではあるまい」

 ベルビオは悲しそうに肩を落とした。

「陛下は変わっちまった。昔とすっかり変わっちまった」

 ベルビオの物言いに引っかかるものを感じた有斗は眉を上げ、問いただした。

「ほう、余の何が変わったというのだ?」

「果たして若やお嬢がいたなら、陛下はそんなことを言ったでしょうかね?」

「アエティウスやアエネアスがいたら・・・? 余が情に負けて法を曲げるような行いをするとでもいうのか? ベルビオよ、余をみくびるな」

「そういうことを言ってるんじゃねぇんですよ」

「例え相手がアエティウスやアエネアスであったとしても余は変わりはせぬ。いや、アエティウスやアエネアスであるからこそ、より厳格に正しく罰せられる必要があるのだ。政治とはそういうものだ、ベルビオよ」

 有斗の答えにベルビオは失意のため息をついた。

「どうやらこれ以上、陛下に話しても無駄なようだ」

 首を大きく横に振りつつ、ベルビオは膝を立てて立ち上がった。

「待てベルビオ! 余の話は終わっておらぬぞ!!」

 有斗の呼びかけにもベルビオは巨大な背中で受けただけで振り返らない。

 王意に逆らうようなベルビオの足を止めようと、入口にいる羽林の兵士たちが立ち塞がったが、ベルビオがひと睨みしただけ震えあがり、あっけなく道を開いた。

 大勢の視線が集中してもベルビオは意に介さず、悠々と清涼殿を退いた。

 そしてそのまま王都の邸宅を引き払って、勝手に南部の所領へと帰ってしまった。


 後宮での殺人事件とその後始末で朝廷が大いに混乱していたが故に、目立った事態になっていないが、現役の王師の将軍が正式な手続きも経ずに持ち場を離れるというのは敵前逃亡に等しい行為であり、諸侯としても王の許し無く勝手に自分の領土に戻るというのは王をないがしろにする行為である。官吏などにはかれば、まず間違いなく反乱に等しいとして重罰を下すように求めるような一大事であった。

 だが有斗はベルビオのそういう行動に腹を立てていたわけでは無かった。

 有斗はベルビオのそういう真っすぐな性情も可愛くて仕方がないのだ。

 とはいえベルビオに何の処分も行わないのでは朝廷の威勢は保たれぬ。王として厳正な処罰は下さねばならない。

 敵前逃亡なら死罪、王命を軽んじたということでも流罪、それ以下の罪に落とす術を有斗は一切思いつかなかった。頭の痛いところである。

「だが、それより前に───」

 早い段階でセルウィリアとウェスタの処分を決めてしまわねばならぬと有斗は思った。

 ベルビオや他の官吏や諸侯にどのような処分を下すにせよ、彼女らに処分を下さぬままに行えば、王が依怙贔屓えこひいきをしていると民の支持を失ってしまう。

 そこまで深い考えは無かったという二人の言葉は信じたいところであるが、そうであったとしても結果として後宮で死人が出るような事件が起こり、内乱に繋がりかねないような状況が産まれていたことはゆるぎない事実だ。

 王に一番親しい二人を許し、他の者のみに処分を下すのは片手落ちと言われても仕方がない。

 だがこれが問題だ。罰しないわけにはいかないが、どちらか一方に厳しい裁決を下せば遺恨が残る。バランスというものを考えなければいけない。それにどのような処罰を下しても、二人の心の中に芽生えたであろう互いに向けた感情は王であろうとも消せないのだ。

「ならば思い切って、いっそのこと・・・・・・」

 一人でいるのだとばかりに油断していた有斗は、考えをまとめるために巡らしていた思考を気付かずにうちに口に出していた。

 そしてその言葉にかぶせるように言葉を発した者がいる。

「いっそのこと両人に死を賜りますか」

 自身の中で一瞬、思い浮かんだことが他人の口から発せられたことに有斗は驚いて顔を上げた。

 部屋の片隅で小さな影が揺らいだ。影の中から見知った貌が歩み寄る。ラヴィーニアがいつのまにか来ていたのだ。

 驚きで口を閉ざしたままの有斗に、ラヴィーニアは会話を続ける。

「その内実はともかくとして、謀叛を企んだということで貴妃が死を賜った事例は歴史上ないわけではありません。それほど驚くに値する出来事ではありますまい」

「中書令よ、口を閉じよ」

「皇嗣を産むという大役を果たした御両人ではございますが、それはそれとして、将来の憂いを拭い去るために思い切った処置を行うというのも一つの手ではないかと思われます」

「黙れ!!」

 有斗の剣幕にラヴィーニアは思わず目を見開き、頭を下げた。

「失礼を申しました。お許しください」

「中書令よ。以降、そのようなことを口にしてはならぬ。よいな」

「しかし・・・・・・」

 なおも未練で口を開こうとしたラヴィーニアに有斗は叱声をぶつけ、部屋から追い払った。

「よいから下がれ!!」


 この時、有斗は心底怒っていた。

 ラヴィーニアがセルウィリアやウェスタの処刑を進言したことにではない。不本意ながらも長い付き合いになってしまった二人である。ラヴィーニアがそういったことを口にする女であることは有斗も織り込み済みだ。今更怒るようなことではない。

 有斗が怒ったのは自分自身にであった。

 ラヴィーニアが口にしたことは、その寸前まで有斗が考えていたことと一言半句たりとも異ならなかった。

 心に思い浮かんだその考えを、他人ラヴィーニアの口から聞くことで、自分がどれだけ非情なことを考えていたかということに改めて気づかされた。何より、いつの間にか自分がラヴィーニアと変わらないような冷酷な考えをするようになってしまったことに怒ったのだ。

 それは王としては当然の考えであるかもしれないが、昔の有斗ならば決して考え付かなかったことでもある。

 余はいつからこのようなことを考えるような酷薄な人間になってしまったのだろう。昔はそうではなかったはずだ。有斗は茫然とした。


 一人になった有斗は何気なく首を左右に巡らせ、無人となった室内に過去の思い出を投影した。

 有斗の右手ではアエティウスかアリアボネやヘシオネが詰めて国事を論じあっていたものだ。対する左手ではアリスディアがいつでも世話を行えるように控えて座っており、その向こうには行儀悪く椅子にまたがる形でいつもアエネアスがいた。

 あの頃は幸せだった。

 政治的な厳しいことはアエティウスらが考えて実行し、後始末や尻拭いはアリスディアが有斗の目に触れぬように行ってくれていた。

 言ってみれば有斗は非情なことを考えずとも済んだ。甘ったるい世迷言を言っても許されていた。

 だが今や有斗の傍らには彼らのような存在は一人もいなくなってしまった。この世界の全てを背負い、考えねばならないのは有斗だけなのだ。

『果たして若やお嬢がいたなら、陛下はそんなことを言ったでしょうかね?』

 有斗はベルビオが去り際に言った言葉を思い浮かべた。

「言う通りだ。確かにベルビオの言う通りだ」

 彼らがいた頃なら今回のようなことがあっても、悪意があったわけじゃないから許すべきだと、有斗はむしろかばうようなことを言うに違いない。

 そしてアエネアスあたりに眉をひそめられながら、呆れ顔でこう言われていたに違いない。

『ま~た、そんな甘いことを』

 有斗は今にも耳にも聞こえそうな、その懐かしい声を探して、もう一度、室内を隅々にいたるまで目を走らせた。だがそこには暗がりが広がるばかりだった。


 有斗はため息をついた。

 思えばあの男は立派だったな、と有斗は一人の男の端正な顔を不意に思い浮かべた。

 バアルのことである。

 バアルはアエティウスとアエネアスをその手で殺した、憎んでも余りある敵である。そのことに関しては有斗はバアルを一生、許さないだろう。だがそれは逆にも言えることで、バアルにしてみれば有斗は故国を滅ぼし、想い人を寝取った仇敵ということにもなる。

 だが、それは最終的にそういう関係になったという話であって、初めからそうだったわけではない。バアルはアエティウスやアエネアスを殺そうと狙って殺したわけでは無いし、もし早い段階で味方になっていれば、有斗はセルウィリアとバアルの結婚も喜んで祝福して許したであろう。

 だがあの男は最初から最後まで余と敵対することを選んだ。


 あえて選んだのだ。


 そして一度もぶれることなく有斗の敵であり続けた。

 それは味方から敵に寝返ることや、味方の顔をして裏で裏切り行為を行うことよりも、よっぽど立派で筋が通っている。

 しかも最後の最後で有斗を殺せる機会があったのに、あえてそれをしなかった。

 自分の命が終わると分かっていても、己を貫くことよりも一身の功名よりも、世界アメイジアの為を選んだのだ。

 それほど物の道理を知っている男であった。

 だがそれほどの男が有斗を生涯の敵と見做したのである。

「もし死後の世界とやらがあるとするならば、ぜひ会って話を聞いてみたいものだ。余のどこが気に入らなくて敵となったのかを」

 そこに今回の事件のカギとなるべき事項が隠されているのではないか、有斗は漠然とそう思った。



 一部に対する処分は行われたものの、後涼殿も昭陽舎も全ての女官が禁足を命じられたままの状態で留め置かれ、外部からの情報も一切入らないことから、女官たちの不安は募る一方である。

 それは後宮の一方の主であるセルウィリアであっても同様であった。

 とはいえ戸を完全に閉め切って謹慎しているわけでもなし、後宮内の動きなどはおおよそ把握できる。特に場所柄近い清涼殿の状況は手に取るようにわかるのである。

 セルウィリアが心配なのは、朝のまだ日の昇らぬうちに有斗がこっそり清涼殿を抜け出し、どこぞへ出かけることである。

 出かけても後涼殿には足を運ばないのだから、目当ては他にあるということである。セルウィリアに愛想をつかした有斗が、ウェスタ、あるいは別の新たな女人を訪れているのだとしたらと思うと気が気でなかった。

「陛下は最近、朝の明けきらぬ中、お出かけのようですが、どこにおいでになられるのです? まさか梨壺においでになっしゃるとか・・・?」

 殿舎内の女官は出入りを禁じられているため、セルウィリアは代わりに食事や着替えなどを差し入れている馴染みの女官をつかまえ、それとなく訊ねた。

「陛下のお言いつけで申すわけには参りません。お許しください」

 捉まったほうの女官は心底すまなそうな顔をして頭を下げた。その様子を見るに羽林の兵だけでなく、食事を差し入れる女官にも有斗が厳しく言い含めているものと思えた。

 セルウィリアはますます不安になった。


 有斗はこのところ苦悩でなかなか眠れないという理由もあったが、山々の稜線すら明るくなる前の、日も昇らない朝早くに目を覚ますのが日課だった。

 そして夜間警護担当の羽林の兵に命じて、目立たぬようにしつらえた一台の馬車に乗って王城を毎日、抜け出していた。

 有斗は早朝の静まり返った市街地には目もくれず、東京龍緑府の外郭の門から更に外に出、王城の東に位置する小高い丘へと向かった。

 言うまでもなく、そこにあるアリアボネやアエティウス、ヘシオネやアエネアスの墓へ行くためだった。

 危険な行動であり、煩型うるさがたの公卿などに知られたら間違いなく小言の一つも貰うところであるが、内裏は完全に封鎖され、ラヴィーニアにすら有斗の行動が知られることは無かったから、誰も有斗を止める者はいなかった。

 急坂のため、馬車では丘の上まで登ることはできないから、麓に馬車を止めて有斗は徒歩で登った。

 有斗は墓の前に女官たちが作った座所に座ると、付いてきた羽林の兵と女官たちに不思議な命令を下した。

「そなたたちは背を向けよ。余の許しがあるまで、決してこちらを見てはならぬ」

 その時、ほとんどの者は王命に従い有斗に背を向けたが、一人の女官だけが命に背いた。

 とはいえ取り立てて何か思うところがあって王命に従わなかったというわけではなく、眠くて頭が働かずに有斗の言葉を半ば聞き逃していたのだ。

 女官は有斗がおもむろに取った行動を見て、目を見開いた。

 有斗はゆっくりと墓に向かって頭を下げ、遂には叩頭したのだ。

 女官は慌てて目を逸らし、同僚たちにならって後ろに振り向いた。

 有斗は彼らに頭を下げずにはいられなかったのだ。

 彼らは天下一統という夢に命を懸けてくれたのに。その夢の途中で彼らは逝ってしまったというのに。残された有斗には成し遂げた物を守り続ける責務があったというのに。平和が砂上の楼閣のように崩れ去ろうとしていることに寸前まで気が付かなかったなんて。

 いったい彼らになんと言って謝ればいいのだろう。

 自分はとんでもない大馬鹿者だ。天与の人などとんでもない。

 有斗は心の中で詫びの言葉を唱えつつ、静かに涙を流した。


 このことは当然、秘中の秘であったが、こっそりとセルウィリアの耳に入れた女官がいる。

 その話を聞くとセルウィリアは両袖で目を覆い、泣き崩れた。

「ああ・・・・・・!!!」

 丘の上には戦いの中で命を落とした有斗の大事な人たちが葬られていることはセルウィリアも知っている。

 だがセルウィリアの目にはその中で、たった一人の姿しか映らなかった。他の彼らのことは眼中にない。有斗の目的はたった一つ、あの赤い髪の女の墓に行ったのだと直感で悟った。

 わたくしは、またあの女に負けた。勝てなかった。

 セルウィリアの瞳からとめどなく涙が零れた。


 それから旬日が経っても有斗は最終的な判断を下さなかった。

 官吏も女官もたびたび訪れては様子を窺ったが、王は内意すら漏らすようなことはなく、周囲の者は不安で一杯になった。

 だが誰も王に声をかける勇気ある者はいなかった。

 王に苦言を言ったばかりに、公卿の最上位である左府マフェイは謹慎を命じられ、ラヴィーニアさえも叱責を受けたことを知っていたからだ。今までの王とは別人のような有斗に、カロイエやファウスティナへの果断な処罰を思えば恐ろしくて声をかけることもできないのだ。

 そんな中、掌膳かしわでのじょうテルプシコラが菓子を王の御前に運んできた時に声をかけた。

 アリアボネやアエネアスに仕えていたあどけない童女だったテルプシコラも、今や大人に成長し、立派な女官の一人である。女童として後宮に入るのが遅かったためか、行儀作法に怪しいところがまだ残っているのはご愛敬である。

「陛下、何をお考えですか?」

 有斗は視線も上げずに億劫おっくうそうに応えた。

「余か? 何も考えておらぬ」

 会話を拒否するかのようなそっけない返答だったが、それは紛れもない事実だった。有斗は何も考えたくなかったのだ。考えれば考えるほどが苦しみが増すだけだったため、ただ茫然としていただけだった。

「もしお気がかりのことなどがございましたら、官吏なり私たち女官の誰かにお話しくださいませ。みな今回の一件で陛下が何をお考えなのか分からず、戸惑い恐れています」

 有斗は不思議に思って顔を上げた。有斗に親しいということで側仕えの役目を命じられてはいるものの、女官としては目端の利くほうでないテルプシコラが言う言葉とは思えなかった。

 そして何も考えていなさそうな顔を見て悟った。

「そうか。尚侍グラウケネあたりに余の様子を探れと言われて来たか?」

「えっ!? どうして陛下の御様子を窺うよう尚侍様に言われたことを御承知なのですか!?」

 あまりにも正直すぎるテルプシコラの返答に有斗は思わず頬を緩めた。

「やはりな」

 有斗の表情につられるようにテルプシコラが、こちらは満面の笑みを顔にたたえた。

「よかった。お笑いになった」

「笑った・・・? そなたの単純さに呆れただけだぞ」

「それでも良いのです。だってここのところ陛下、眉間にずっと皺を刻んでお考えこんでばかりおられるのですもの。とても怖いと皆が申しております」

「そうか?」

「そうですとも! 陛下はお笑いになっていたほうが似合いますです。陛下はお優しいのですもの!」

「優しい? 余が?」

「はい。アエネアス様なんか、いつも陛下はお優しすぎるっておっしゃってました!」

「アエネアスが・・・?」

「陛下はお優しすぎる。王というのはもう少し厳しさや強さが必要だって何かと零してらっしゃいましたよ」

 いかにも小言屋のアエネアスが言いそうな言葉だと有斗は思った。

「・・・・・・」

「でも、こうもおっしゃっておられました。陛下が酷いことや惨いことを行う姿というものは思い浮かばない、似合わないから仕方が無いかなって!」

「そうか。余には惨いことは似合わぬか」

「はい!」

 笑うテルプシコラにアエネアスの姿が重なった。

『有斗、わたしは今のままの有斗でも立派な王様になれる気がするんだけどな』

 耳の奥で最近聞かなかった懐かしい声が響いた。

 いつだったかは忘れてしまったが、アエネアスが有斗にそう言った気がする。

『そうか・・・そうだな。アエネアス』

 余は立派な王であろうとするばかりに肩肘を張って無理をしていたのかもしれぬ。

 そう思うと、有斗は何か救われた気がした。

 ここでセルウィリアやウェスタを切り捨てることは容易いことで、王としては理に適っていることことかもしれないが、それは現実と向き合わずに背を向け、投げ出そうとしているだけではないか。昔の、四師の乱の前の有斗のように。

 もう一度やり直してみよう。捨てずに、逃げずに。なにより自分らしく。

 辛いかもしれないけれども、容易い道ではないかもしれないけれど、それこそが死んでいった者たちに対して残された有斗ができることではないのだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る