第87話 同窓会には行くな
同窓会に行って、「へー、お前まだ小説やってんの?」って言われたらムカつくでしょ。プーチンもそんな感じなのかなって。
冷戦を未だ引きずってるのかは知らないが、押し付けられた物語に反発しているのはそこらのジョーカーともはや変わりないと思える。
同窓会なんか行かなきゃいいんだよ。私なんか招待状すら来ないからな。シンデレラのお城の招待状レベルだ。
プーチンは特別な人間ではないと今回のウクライナ侵攻で露呈したわけだが、それを忘れるとまた似たような事が繰り返されるだろう(今回で世界は詰みかもしれない。必至に近い詰めろのような気もする)。
ガルシア=マルケスの『族長の秋』という小説を読んでいる。独裁者の大統領が権力の網に絡め取られて、身動きが取れなくなってしまう話だ。彼が老いを迎えて、「おふくろ、儂は昔はすごかったんだ。そうだろう?」的な記述が増えてくるのが印象的だ。
権力とは魔法のようなもので、自覚した途端に消えるのではないか。0時のシンデレラのように。
プーチンは現実を生きねばならない。誰もガラスの靴を拾ってはくれないだろうが、それしかない。
やっぱり、引きこもってればよかったねと大多数の人は言うだろう。そういう人は招待状を持って同窓会に行くがいい。
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