第15話なんちゃってペシミズム

かったるいなあ、死にたい。

とか、私は滅多に言葉に書き記すことをしてこなかった。

ネガティブな言葉を紡げば、気分が引きずられると信じている。

日常で口に出すことは多いのだけれど、書くのは何となく嫌だった。首尾一貫としておらず客観視すれば、改めるきっかけにもなりそうだけれど、やはり言霊の力は恐ろしいと思っていても口から出るのは弱音ばかりである。

長雨だ。

近所の野良猫が鳴いている。

何を書いても満ち足りない。

何をやっても満たされない。

何も信じてはいないけれど、信じてみたい日もあった気はする。

案の定、ネガティブな気分は高まってきた。

ああ……、やっぱり性に合わない。めんどくせえ。やめます。不幸ちゃんは。

何の話しようかな。もうネタがそんなにない。

漱石の話でもするか。ブーム?なのかな。没後百年だったっけ。

私は日本の作家の中でも、漱石が好きなんですけど、あんなの骨董品だろとか思う方もいるでしょう。

うるせえ、読んでから言え。少なくとも皆さんの文章よりは巧みです。保証します。

それでも骨董品と言えなくもない。でも皆がオリジナルだと思っているのも、先人がやったことをこねくり回しているだけかもしれないぜ。

私は以前、そう考えて小説やめようかと考えたりもしました。

やめてないのは何故だろう。

賞狙いは別として、自分の書いた作品が読みたいからでしょうね。みなさんよりも、私の方が私の作品を読みたがっているので、それを糧にやってこれたんでしょう。

地産地消しですね、濱野。エコでエライゾー。

やっぱり自分が世界で一番大事という結論に達してしまいました。濱野は不幸にのめり込む素養がないらしいですねぇ、これはしたり。

そういうわけで(?)濱野は、皆さんのことクソ虫とか、地獄に堕ちろとか言いますけど大事な養分になってくれるって信じてます。

これからもよろしくお願いしますね♡






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