第4話 どうして君たちはそんなに急ぐの

流行は世知辛い。

肌の新陳代謝のように、目まぐるしく入れ替わる。

それが最近、とみに加速したような気がするのであり、私が年寄りと謗られらるれる口実になるのかもしれない。

だが反論しておいてやる。

おおいに、年寄り結構。大老にでもなったるわい。ボケが。

話を戻すと映画も漫画も打ち上げ花火のように次々と消えては、また似たようなものが出来上がる。

政治も、タレントも、エネルギーも、いつのまにやら入れ替わり、やれ、自民、やれ、メタンハイドレート、カーボンナノチューブ、能年玲奈。

……最後当たり特にやり切れない。

歴史は繰り返すというけれど、負の螺旋階段を降りている気がする。

老いというのを意識すればするほどそれを隠さずにはいられないのが人情らしい。

それを隠す化粧こそ、日本の右傾……、ああ、んなもんどうでもええわ。

それより大事なのは能年ちゃん。


come back!


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