ノウハウ編 第6話 デートの作法
女性と向き合うことをちゃんと考えることができるマインドセットを整えたら、次はセックスに至るまでの「環境」を整えることである。
デートとは、セックスのオードブルであり、その出来によって女性のメインディッシュへの欲望も変わってくるのだ。
ネットでは女性のデートでの要求レベルが高いと文句を言っている男を多く見かけるが、それは女性が妊娠する性だからだ。女性は意識的にしろ無意識にしろ、相手が信用できるかどうか、仮に妊娠してもいい相手かどうかをデートで見分けている。
デートは言わば、
一次試験ではどんな女の子でもそれなりの水準を期待するが、付き合えば日常的な水準でセックスに応じてくれるようになる。大学が入試まで大変でも、一度入ってしまえばその後は楽なのと同じだ。
とはいえ、あまりデートコースの店選びで気負いすぎると没個性的になり、デート慣れしている女性からオリジナリティの無いつまらない男だと思われる。女性に新鮮味を感じながらもリラックスして楽しんでもらい、「抱かれてもいいかな」と思ってもらえるさじ加減が重要なのだ。
今ではマッチングアプリでデートをすること自体は難しくない時代になっているので、デートを繰り返すことで「勝ちパターン」を作っておくことが重要だ。
その基本となる王道パターンは、やはり食事からバーなどに行って、ホテルなり自宅なりに連れ込むパターンである。これをスムースに実行できるパターンをいくつか自分の中で持っておくと、女性をセックスまで誘える確率がかなり高くなる。
自分はモテ期にはすぐ女性をホテルに連れ込めるように、レストランからバー、ホテルまでのルートを網羅的にマッピングして頭の中に入れていた。とある有名ホテル街のラブホテルはほとんど行ったことがあり、その中から金額帯やサービス、オススメレストランからの最短ルートを頭に全て叩き込んでいたのだ。
この勝ちパターンのおかげで、マッチングアプリで会った女の子と「はじめまして」から挿入までが食事を挟んで1時間半ということもあった。
初心者がやってしまいがちな失敗例としてよくあるのが、女の子が
経験の浅い男は女性に手を出さないことで愛想を尽かされてしまうが、女性は妊娠適齢期が限られているので、将来のパートナーとして立候補もしないような男に使う時間は無いのだ。
1年が52週だとすると、その中でプライベートの用事や休養に割り当てる日数のことを考えると、よく知らない男とのお試しデートはそれほど多くできるものではない。自分がどんな男かもよく知らないのに、時間を空けて化粧などの手間をかけて機会を提供してくれたことに感謝するぐらいの気持ちが必要だ。
デートはエレガントに設計して相手をエスコートし、「余計なことを考えずにデートを楽しんでいたら、気がつけばホテルのベッドの上にいた」と女性に思ってもらうのがベストなデートなのだ。
もし、最初は自分にそのつもりがなくても、食事中に「相手は今日そのつもりだな」と感じたら、会計前にトイレに立って、スマホで付近のホテルをちゃんとチェックすることが大切だ。
女神がくれたチャンスを棒に振るような男は仕事でも同じことをしてしまうだろう。
デートで必要な環境整備はレストランと二軒目のバー、ホテルだが、それぞれ重要なポイントがある。
まず、レストランはあまり気取った店を選ばないことが大事だ。デート下手な男は女性とデートできると思うと、ネットでいかにもそれっぽい気取った店を選ぼうとしがちだが、これは大きな落とし穴だ。
そもそも現代の一般的な女性は食に関して圧倒的に男より時間もお金もかけているもので、同じ土俵で戦っても足元を見られるだけだ。男が同僚や友達と鳥貴族でしょっちゅう安酒を飲んでいる間に、女性は同じ時間と費用を使って友達と豪華なランチやディナーを楽しんでいる。
女性は30歳も過ぎると、「初回のデートでオシャレなイタリアンに誘ってくる男はつまらない」という経験則を身に着けてしまうものなのだ。
ではどうすればいいか。簡単なことで、女性が友達同士で行かないような店をオファーすればいい。マッチングアプリで出会った相手といきなり高い店に行くのはお互い緊張しがちで失敗もしやすいので、一人5,000円程度の気の利いた創作料理を出す居酒屋やエスニック料理店などに連れて行くと喜んでくれることが多い。
店選びのポイントは、「
どれだけ気に入っているとしても、最初のうちは誰でも知っているようなチェーン店は避けるべきだろう。学生同士の恋愛ならともかく、いきなり女性とのデートでチェーン店を選ぶ大人の男はあまりにも人生経験の懐が浅い。
チェーン店は「日常」であり、恋愛の初期の非日常感には相応しくないのだ。人生にそう多くないドラマチックな恋愛のスタートがチェーン店であることはまずないだろう。
選ぶ店の料理が美味しいことが重要なのは言うまでもないが、賑やかさが必要なのは、それによって気分が高揚するからだ。あまり静かな店を選んでしまうと、緊張が高まるのでぎこちなくなってしまう。
また、オシャレな店は自分や友達とよく行くため慣れていても、ある程度雑然とした店には行きづらいものなので、そこでも非日常感を味わってもらうことができる。
メニューに幅があるといいのは、相手に苦手な食べ物やアレルギーがある可能性があるからだ。生魚がダメな女性を寿司屋に連れて行ってしまったら、その日は消化試合になるのは必然である。
店選びの際に、「店はこっちで選んでおくけど、苦手な食べ物やアレルギーはある?」と確認しておくと、かなりポイントが高いので、やっておくといいだろう。
食事で盛り上がった後はホテルに誘いたいところだが、相手が慎重なタイプだったり、まだ判断つかない様子だったら、バーに連れていくのもいいだろう。
バーは静かなところならそれほど店を選ばないが、行きつけを利用するならバーテンダーがお喋りでないほうがいい。職業倫理上あり得ないことだが、他の女の子と来ていることを匂わせるようなバーテンダーもいないわけではない。
また、酒量には要注意だ。相手が前後不覚になるほど酔わせてホテルに連れ込めば、後で訴えられる可能性もある。さらにアルコールは男性の勃起力を損なわせるので、その後のことを考えるのであれば、女性にがっかりされないようにするためにも、1-2杯程度にしておいたほうがいい。
バーでゆっくり会話をしている間に終電の時刻が近づいてくると、女性は「今日の夜はどうするか」を考えるので、その判断に任せることが大事だ。
どんなセックスの誘い方が適切かは相手の性格と様子によるが、目を見ながらキスをするか、「ホテル行く?」と単刀直入に訊くか、「そろそろ終電だけど、どうする?」と質問するなど、バリエーションを持っておこう。
経験の浅い男にとっては、このあたりの確認は勇気がいることなのは理解できるが、ここを飛ばしてはいけない。
もし気の利いた誘い方ができなかったとしても、辿々しくてもいいので男から切り出そう。それはセックスに関するリスクが高い女性に対する礼儀である。それに、本心から表れるぎこちなさには心打たれる女性も多いものだ。
ちゃんと性的同意が取れていない場合、ひどいケースでは裁判になったり、そうでないケースでも「そんなつもりはなかった!」と後で女性を怒らせることになる。metoo などの運動が盛んな今、性的同意を確認することのテクニックはとても重要であることを認識しておく必要がある。
そして、相手が「今日はやめておく」と言ってきたら、それは冷静に受け止めて、ちゃんと駅まで送ってあげよう。女性にとって、初めての男とのセックスは重大な決断である。初回のデートでは決めきれなくても、2回目でいきなりラブホテルに行くパターンもある。
そもそも、女性にセックスを断られたからといって感情的になるような男は、それだけで断られるに相応しい器の小さい男であることを示している。
さて、相手がセックスに同意すると、次は「どこでするか」だが、自分は独身時代はとても部屋が乱雑だったのもあり、基本的にはホテル派だった。
ホテルは費用が馬鹿にならないため、自宅派も多いようだが、トラブルになった場合にかなり大変なことになるので、付き合いが浅いうちはホテルがお互いにとって安全なのではないかと思っている。
ホテルはシティホテルとラブホテルがあるが、シティホテルは壁が薄くベッドが比較的小さいため、セックスを満喫したいならやはりラブホテルが良いだろう。
ラブホテルの選定ポイントは「価格帯」、「ベッドの広さ」、「部屋の快適さ」が挙げられる。
価格帯が高いところは当然広くていい部屋だが、どうせベッドでセックスするだけなのだから、あまり広くて華美でも意味はない。どこのホテル街でも、中ぐらいの価格帯のホテルが居心地がいいものだ。
ベッドの広さはラブホテルであれば概ねどこも広いが、お姫様が寝るような
また、部屋の快適さは当たり前のように聞こえるが、ラブホテルはセックスをする場所なので、変な念のようなものが溜まっているところが少なくない。上で価格帯について触れたが、低価格帯のラブホテルは風俗などで利用されるので、「なんとなく気持ち悪い」ところが多い。
場の気持ちよさや気持ち悪さは男性より女性の方が敏感なものなので、「一緒に夜を過ごして良かった」と思ってもらいたいなら、価格帯と部屋の快適さは重要なポイントになる。
良くも悪くも、特に女性にとっては「最初のデート」は重要な体験なので、それをできるだけいいものにするよう努力することが、良いセックス、良い関係性を作るためには重要なことなのだ。
これまでの女性遍歴 - 童貞からセックスマスターへの性の階段 - @rocketman
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