第244話 働くと言うこと

障がい者就労継続支援A型事業所に通所して、1か月が経った。

作業にも大分慣れた。

9月分の給料も振り込まれた。


「通所」「作業」と書いたが、雇用契約を結んで働いているのだから通勤でも良いのかもしれない。

だけど、何と言うか・・・イマイチ「働いている」と言いきれない自分がいる。


雇用契約を結び、契約内容に従って作業し、作業に対価が支払われているから、働いていることには変わりないのだけど。

いわゆる一般就労とは環境が違い過ぎるのだ。


一般就労。

おそらく、多くの人には馴染みのない単語ではなかろうか。

俺も、事業所で初めて聞いた。


一般就労が何かと言うと、企業や公的機関などに就職して、労働契約を結んで働く、ごく普通の一般的な就労形態のことを指す。

つまり、正社員だったり契約社員だったりバイトだったり、雇用形態はさまざまでも、いわゆる普通の労働者だ。

対して今は福祉サービスを利用しているにすぎない。

利用者に提供される福祉サービスの内容が「仕事とその対価」なので、普通の労働者とは違うから、働いていると言いきれないのは当然と言えば当然か。

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