第211話 気軽に遊びに行く
言うほど気軽ではなかったが、軽率に電車に乗った。
目的地は特に決めていなかったのだが、遠出の練習はしたいなぁとぼんやりと考えていた。
そして乗っている間にふと思いつき、途中下車して乗り換えた。
乗り換えた先で向かったのは、関東で1番大きなテーマパークがある駅。
とは言えテーマパークに行く勇気はなかったので、その駅最寄りのショッピングモールに行ってみた。
滞在時間は1時間ちょっと。
暫くのんびりとウィンドウショッピングをしていたら、だんだんとテーマパーク帰りの親子連れが増えてきたので、そそくさと帰って来た。
出来ることならもっと楽しみたかったが、それ以上はダメージが来ると踏み、余力を残した撤収だった。
それでも折角行ったので、モール店限定販売のお土産を買った。
電車は往復共に空いていた。
往路の乗り換えが駅の構造上ひたすら遠く、すれ違う人もそれなりに多かったので、途中で引き返そうかとも思ったりしたが、引き返すにしても遠いので、同じ遠いならと頑張ってみた。
復路は別の路線を使った。
殆ど使わない路線だったので不安もありつつ、それでも往路で乗り換えの遠さとすれ違う人の多さを考えたら、別の路線を使った方がまだダメージは少ないと考え、案内板を見たり駅員さんに尋ねたりしながら。
無事に帰ってこれて良かった。
先日は、相方と一緒ではあったが、人混みに出かけ、地下鉄にも乗った。
その翌日は、1人で電車に乗り、数駅間ウォークマンなしで車内を過ごせた。
友人からは、「そろそろ人出の多い駅も頑張りどころじゃない?」と言われた。
そんなことは思いもよらなかったものの、言われてみて確かに元気な時なら挑戦しても良いと思ったし、思ったからこその今日の挑戦だった。
少しでも調子が悪い時は無理できないが。
今日、数年ぶりにそのショッピングモールに出かけて、疲れたけど楽しかったと思いながら帰ってこれたのは、確かな手ごたえとして残ったから。
これからも、調子がいい時は積極的に頑張ってみよう。
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