第191話 相方と散歩

今日は珍しく相方が早く帰ってきた。

そして俺は1歩も外に出なかった。

なので、帰ってきた相方に付き合ってもらって、最寄駅まで線路沿いを散歩した。

手をつないで歩きながら、途中、電車が通るたびにおびえたし、道が狭くなるところでは本当に引き返そうかとも考えたけど、何とか駅まで行くことが出来た。

1人だったら途中で挫けて帰っていたと思う。


電車が通るたび、握った手に力が入り、そのたびに相方に「痛い」と言われた。

でも相方は、「痛い」と言いながら、手を放すことはしなかった。

有難いと思う。


帰り道は、線路が見えない道を使った。

無理して往復したくなかったというのもある。


途中で晩御飯のおかずを買った。

ご飯は美味しかった。


1人では無理でも、2人なら行けたから。

明日も、行けるところまでは行ってみようと思う。

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