第62話 必要経費

ネットショッピングはあまりしないので、お金を使うのは外出するときだ。

減る一方なので、無駄遣いはなるべくしないように気は付けているが、基本的に今使っているお金はすべて、必要経費だと思うことにしている。

喫茶店で1杯のコーヒーを飲む。

それで600円使ったとしても、その600円で気持ちが豊かになるのなら、それで良いのだ。


第25話で、俺の趣味はたくさんある、と書いた。

その通りで、例えばカラオケ、スポーツクライミング(ボルダリング)、ケイビング、献血、500円玉貯金、読書、水族館めぐり、下手なりに絵を描くこと、下手なりに二胡を弾くこと、音楽鑑賞(メタル以外にもクラシックなんかも多少たしなむ)ライブ、ドライブ(ただし助手席)、TRPG(というものがある、長くなるので詳細説明はしないが、即興演劇を口頭でするゲームだ)LARP、ボードゲーム、飲み会、大量調理、旅行、工場見学など、ぱっと思いつくだけでもいろいろある。


徒歩1時間の距離にある水族館は、何回行ったか判らない。

クラゲとカエルとリーフィーシードラゴンが可愛いのだ。

水族館の裏側ツアーも、何度参加したか覚えていない。

普段は入れない水族館の施設を見学するのは、工場見学に似ていて、楽しい。


カラオケは頻度こそ減ったが、短い時間でも歌うと楽しい。

ちなみに1人でも良い。


何をやるにもお金はかかる。

だが、趣味を我慢するほど、今は緊迫した経済状態ではないし(多少なりとも貯金はある)1度乗れなくなって、再び乗れていた電車がこの度乗れなくなったことを鑑みて、今は趣味で楽しめていても、いつ何が出来なくなるか判らないから、出来るときに出来ることは積極的にやっておきたい。


だから、何をするにしても、今はすべてが必要経費なのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る