第52話 電車に乗る練習をする

51話に関係する話なのだが、昼間何をしに出かけたのかと言うと、タイトル通り、電車に乗る練習をしに行ったのだった。


43話でLARPするために遠くに遊びに行っていると書いたが、最初からそんな距離は無理だと思ったので、まずは近場で。

ちなみに会場近くに住む友人にも、今度彼女の地元で会えたら会う約束をしている。

会えたら会うって言うのは、途中でギブアップしたら「ゴメンやっぱり帰る」となりかねないからだ。

それはともかく。


今日は4駅先にあるデパート的なトコロを目標に定め。

恐る恐る電車に乗ってみた。


往路は怖くて怖くて、途中下車を2回はさみ、這う這うの体で何とか。

ここで言う途中下車は、電車からは降りたけど改札は出ていない。

ただ、最初こそホームにある椅子で休んでいたのだが、駅に発着する電車と、ウォークマンを突破して聞こえてくる発車音が怖くなり、ホームを出て階段に座り込んで休んでいた。

と言う話を相方にしたら、「階段で休むな(意訳)」と注意された。


復路はやっぱり怖くて怖くて、途中下車して2駅歩いた。

Twitterではリアルタイムで電車に乗った件と我慢できなくなって途中下車した件を呟いていたから、それに反応した友人が心配して、電話してきても良いよ?ってメッセをくれていたのだけど、スマホを見てる余裕がなかったので、それに気付いたのはだいぶ後になってからだった。

お気づかいありがとう。


4駅は、いつもと違う方向に行ったため、道が判らず、かといって電車も怖いし、なんかもうワケが判らなくなりながら歩いていたら、知ってる道に出た。

そこまで、どんな道をどれくらい歩いてたか覚えていない。

知っている道に出られてホントにホッとした。


で、無事に帰ってきたと思ったら51話の事件だったという次第。


泣きながら相方に謝ったら。

「(鍵の件は)出来ることはやったんだから、電車にも乗れたんだし、今日は頑張った日なんだよ(意訳)」

と諭された。


鍵の件で動揺していたから、そのときは素直にそうは思えなかったが、落ち着いた今は、確かに今日は頑張った日だな、と思えている。

明日はどんな日になるのだろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る