第35話 俺が電車に乗った理由

さんざん電車が怖いと言いながら、今日電車に乗ったのは、理由がある。

昨日相方に。

「怖いのは判るし、用心するのは良いけど、し過ぎじゃない?(意訳)」

と言われたからだ。


相方のせいにするわけではなく、確かに言われてみればそうかもと思った。


初めて電車が怖くなったのは、第4話のエピソードからだが、その後、なんだかんだありつつも、一応1人でも(空いている時間と電車なら)乗れるようになってはいた。

それが、29話のエピソードにあるように、人身事故のとばっちりで再び怖くなり、1人では乗れなくなった。


だが、あまり「怖い」「乗れない」と言い続けているのも良くない。

だから、練習するつもりだったのだ。


幸い、来た電車は終点が路線の途中の駅の電車で、人もその分少なかった。

練習するには、ちょうどよかった。

結果、吐いたわけだが(降りてからお手洗いで吐いた)


乗れた事実は作れた。

それが、自信に直結したかと言われると、そんなことはないのだが。

これからも暫くは、多分乗るたびに吐くんだろう。(ちなみに俺は体質的に吐き慣れている)

それでも、1歩ずつ、進まなければ変わらない。


現状は嫌なのだ、1日でも早く、病人を卒業したいから。

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