第36話 アニマルセラピー

俺が簡単にできるアニマルセラピーは、我が家にお迎えしたジャンガリアンハムスターのお嬢さん、しろたんだ。

お嬢さんはハムスターなので、フリーダムだ。

今も癒されようと思ったら、お腹出して寝てた。

確かにその寝姿も癒されるのだが、期待したのはもーちょっとこう・・・スキンシップがとれる状態だったの。

でも気持ちよさそうに寝てるので、あきらめた。

無理やり起こしたら可哀相だし。


ところで、しろたんをお迎えするにあたり、実はちょっとしたひと悶着があった。

犬や猫は世話が大変そうだし、小鳥は相方が良い顔をしなかった。

(ちなみに今は小鳥の囀りが耳触りと言うか、どちらかと言うと「怖い音」に分類されるので、小鳥にしないで良かったと思っている)

妥協点は、げっ歯類だった(リスとウサギ除く。リスは相方が嫌がったのと、ウサギは結局猫や犬と同じく、世話が大変そうに思えたからだ)


そこで、ペットショップを覗いたら、フクロモモンガが居た。

可愛かった。

げっ歯類だ。

条件は満たしている・・・とはいえ、俺はフクロモモンガについて良く知らない。

そこで、候補から外した。


次に見たのは、ハリネズミだった。

可愛かった。

げっ歯類だ。

条件は満たしている。


「この子が良い。」


俺が言ったら、値段を見た相方から却下された。

やむなし。


その次に見たのは、デグーだった。

可愛かった。

げっ歯類だ。

ハリネズミほど高くもない。

条件は満たしている。


「じゃあこの子が良い。」


俺が言ったら、相方から却下された。

俺は少し粘った。

俺が飼うんだし、世話もするのに、何がダメなのかと。

いはく、良く判らない生き物は嫌だとのこと。

デグーに失礼な話だ。


「げっ歯類なら良いって言ったじゃん!」

「でもデグーはダメ、良く判らなさすぎる。」


そんなやり取りのあと、しろたんをお迎えすることになり、今は大切な家族の一員として、俺を支えてくれている。

しろたんで良かった。

来てくれてありがとう。

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