第23話 判ってくれない人も居る

18話でカミングアウトを、21話でそれは具体的に、22話で無茶な要求なら飲むな、を提唱したが、具体的にカミングアウトしても、判ってくれない人は居る。

俺の場合は、実家の人間だ。


親戚にうつ病が元で自殺した人も居るから、ある程度は判ってくれるかと期待していたのだが、無理だった。

病気なのは、ぼんやりと理解しているようなのだが。


ここでは省くが、実家の人間関係はちょっとややこしい。

それでも、家人は心配はしてくれているようなのだ。

気にもかけてくれている。

それが、プレッシャーになるとは、思ってもいない。

実際には、どえらくプレッシャーになっているのだが。

ゆえに、実はできるだけ近づきたくはない。

そうも言っていられない事情もあるのだけど。


おそらく、もっと説明が必要なのだ。

理解してもらうには、言葉が多分足りていないし、きちんと向き合っても居ない。

だた、俺の場合は、ややこしい人間関係の家人たちに伝えるだけの言葉を発信し、また相対するには、そのエネルギーが足りていない。

と言うか、そこに有限であるエネルギーを割きたくない。


今は、支えてくれている人たちがいっぱいいる。

そちらに目を向けている方が、ややこしい人たちと向き合うより、簡単だからだ。

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