第16話 出来なくて当たり前だと思うこと
二胡を始める前後から、今まで出来ていたのに・・・と言う思いが少しずつ薄れ、今は「病気なんだから出来なくて当たり前」なんだ、と思えるようになっていました。
これには、おそらく周りの環境が良かったこと、お医者先生を筆頭に相方をはじめ、支えてくれる、普通に接してくれる友人たちがたくさん居たおかげ。
今までそこに触れてこなかったけれど、本当に周りに恵まれていて、鬱だとカミングアウトしたタイミングも早かったんだが(8月には周知していた)それを受けた友人たちの中には、「実は自分もうつ病だったことがある」と教えてくれた人も居たし、そうでなくても、普通に接してほしい、と言う要求に対し、皆快く応えてくれていた。
これは実は、とても重要なことで・・・あくまで主観ではあるものの。
周りに理解者が居る、あるいは理解しようとしてくれている人が居る、支えてくれて、協力してくれて、そういう人たちが近くにいる、それだけで、安心して治療と自分に向き合えるのだ。
そして向き合った時に、「出来ない今」を受け入れられること、それが多分、重要なんだと思う。
俺の場合は、そこから1歩斜め上に飛躍して、「出来なくて当たり前なんだから、新しいことを始めたとしても、それが上手くいかなくたって当たり前」と言う思考になり、二胡を始めることにしたのだが。
始めた二胡は、難しかった。
ただ、それと同じくらい、楽しいと思えた。
何もできない、で立ち止まっていたら、本当に何もできないけれど。
何もできないんだから、出来なくて当たり前なんだから、出来ないことをやってみようと思えたら。
1歩、すすめると思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます