自我コピーは拡散なのか凝縮なのか

くり返しの文章の中に、徐々に広がる『僕』……『君』との境界が見えなくなってきたところが不気味でもあり、可笑しくもあり、でした。
こうして拡がっちゃった『人』はまた自らの内に向けて急速に縮んでいって、また消えてしまうのだろうか、あらわれては消え、姿が見えるような見えないような、といった感覚に陥りました。不思議な読書体験でした。