梅に鶯

 『梅にうぐいす』とは、取り合わせの良いもの、よく似合って調和する二つのもののたとえ。

 他にも『松に鶴』『竹に虎』『紅葉に鹿』『牡丹に蝶』『獅子に牡丹』といった言葉もありますね。


 私にとっては『梅に鶯』もいいけど、『お菓子にお茶』ですけどねぇ。


 山形県山形市にある和菓子屋『八右ェ門』のいちご大福など、いまだに忘れることができないほど美味です。餡がミルク餡なんです。丸ごと苺もジューシーでくせになります。一月から五月あたりまでの期間限定なのです。いまだにここより美味しい苺大福に出会ったことがありません。それにあの地方だとだだちゃ豆で作ったずんだ餅もいいですね。


 北海道で思い出すお菓子は、もう色々ありすぎて枚挙に暇がないのですが、帯広にある『六花亭』の本店でしか食べられない限定のお菓子がレアで良かったなぁ。帯広のタクシー運転手さんのおすすめでしたからね。

 それにジェラートやソフトクリームはそこかしこに美味しい店があります。

 『もりもと』では、本店のある千歳市にゆかりのある漫画家ヤマザキマリさんがパッケージをデザインしたお菓子があります。この店のクッキーが大好物でした。


 群馬県では『ガトーフェスタ・ハラダ』のラスクが有名なのかなぁ。

 桐生市には『舟定』という和菓子屋があるのですが、あの芋羊羹の『舟和』創業者の兄弟子が足利にて店を開き、そこからのれん分けした店です。そこの芋羊羹もやっぱり絶品だし、あのゆるキャラのねりきりもあります。


 でもねぇ、私にとっては他にも山形では『蕎麦に日本酒』で、北海道では『お寿司に余市(ウイスキー)』で、群馬は『うどんにマイタケ天ぷら』だったりします。どのみち、私にかかると『梅に鶯』はどうも『花より団子』みたいになってしまいますね。

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